活動レポート

リフォーム助成、被災地の滑動崩落現場を視察してきました。

2012年10月22日

10月22日~23日、環境委員(石川建二、井口真美)まちづくり委員(佐野仁昭、勝又光江)4人で、山形県と仙台市に視察に行きました。

DSC03062視察目的は、山形県では、①住宅リフォーム総合支援事業について②震災がれきの受け入れ状況と処理について。仙台市では①宅地被害と宅地復旧事業について②災害に強い水道施設づくりについて(資料のみ)③宅地被害の現場視察も行いました。

「リフォーム助成」

全国530自治体で行われているリフォーム助成事業。山形県は平成18年から融資は行っていましたが、昨年からは経済対策として補助事業も含め取り組んでいます。内容は、住宅リフォームへの支援、新築住宅への支援、住宅関連産業・技術者への支援などです。

リフォーム助成の支援内容は、6億円の予算で、補助戸数は6000戸、補助額は工事費の10%かつ上限20万円です。リフォーム助成による経済効果は、これまでと比べて、助成対象になっていない工事も含め総額80億円、18倍と聞き驚きました。

「震災がれきの受け入れ」

震災がれきの受け入れについては、環境省から3年間で15万トンの要請がありました。国基準は8000ベクレルとのことでしたが、県としては4000ベクレル以下の受け入れで承諾。焼却したものは、200ベクレル以下としました。埋立地に近い民家、放流水などを検査し、0,19マイクロシーベルトを超えた場合は原因追究もしくは返却としている。お話を伺っていて驚いたのは、県内よりも、他県からの「がれき受け入れるな」の声が多く寄せられるとのこと。また、埼玉・千葉など関東方面からの廃棄物も受け入れていますが、被災地からのものより、高いベクレルを示すものがあるということです。

「被災状況と今後について」

仙台市の津波による死者は891人。戸建てが並ぶ地区が多く一面波にのまれ、唯一残る高い建物には、320人が避難して助かりました。当時の様子を航空機から移した写真などをみながら、お話を伺いました。

被災後、多くの機能が低下し、電気・ガス・水道が停止。ガソリン・灯油の不足、帰宅困難者の増加、商店の被災・流通の停止による食料不足など、3月の寒い、雪の降る中での復旧までは本当に大変だったこと、その当時の状況を踏まえた、今後の備えなどについて、具体的取り組みを伺いました。災害対応型の太陽光発電の必要性、仮設住宅については入居後工事を行うことにより1件につき、730万円ほどかかっていることから、不備のない仮設住宅の作り方の工夫が必要であること。また、民間アパートなどに入居した人が8割もいるにもかかわらず、災害救助法では、現物支給となっていることから、家賃などは補助対象にならないなど、マッチングがうまくいかないとのことです。アパートについては、借り上げを行うなどにより、仮設住宅と同じような対応が求められるとのことでした。

「宅地被害と宅地復旧事業」

宅地の被害状況については、パワーポイントによる説明を受けましたが、その後、滑動崩落が起きた現場を見てきました。百聞は一見にしかずといいますが本当に現状を目の当たりにすると、被災当時の住民の皆さんの恐怖を実感します。私たちが車を降りて、まずはじめに目にしたのは、まっすぐに走っているはずの道路が、ずれてしまっていたり、家があったであろう土地が、ずるっと落ち込んでいて、斜面全体が、滑っていくということが、なかなか理解できませんでした。隣家の塀が、壊れてはいないのですが、土地の低い隣家に流されている。IMGP1495IMGP1481

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階段が壊れて斜面になっている。U字講もふさがって跡形もない。道路のあちこちが落ち込んで、穴があいている。建てたばかりの立派な家が、解体もできず、斜めに傾いたまま、住む人もいない。

被災から1年半も経過しているのに、当時のままになっていることに、言葉を失いました。盛土の上に、家を建てることがいかに危険かということを実感しました。滑動崩落が起きないよう対策を行ったところと、そうでないところとの、被害の差も大きく違うとのことで、水抜きだけでは、いかにも手抜きといえます。道路一本はさんだだけで、盛土をしたところと、していないところで、被災状況の明暗がはっきりしていました。すごくショックでした。

仙台市では、震災後設けた、技術専門委員会で検討した8地区の検討結果からは、滑動崩落の原因は、昭和30年から、40年に造成された、谷埋め盛土で、N値5以下の脆弱な盛土、地下水位が高いところということです。