活動レポート 議会活動報告

予算審査特別委員会【1】難聴者の聴力を補う『磁気ループ』の設置

2013年3月8日

3月7日の川崎市議会予算審査特別委員会で、質問に立ちました。テーマごとに4回に分けて報告します。

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私は、一問一答で、初めに、磁気ループの設置についてまちづくり局長と健康福祉局長に、次に、リニア中央新幹線について、まちづくり局長に、高校奨学金制度の見直しについて教育長に、世田谷町田線・野川柿生線について建設緑政局長に、最後に、公園の時計設置について建設緑政局長に、それぞれ伺ってまいります。

磁気ループの設置についてです。

○かつまたみつえ・質問1

私はこれまで、難聴者の聴力を補うために、福祉施設への磁気ループの設置を求めてきました。
本市では、福祉のまちづくり条例の規定に、公共施設で客席を設置する場合については、難聴者の聴力を補う設備を設けるよう努めることとされています。今後新たに整備・改修を行う公共施設については、磁気ループ等の難聴者の補聴装備を設置すべきと思いますが、まちづくり局長に、見解を伺います。
公共施設への設置としては、すでに、川崎球場、とどろき陸上競技場の改修に合わせて、設置を検討していると聞いております。関係局と連携して、実現させていただくことを要望しておきます。

■答弁1・まちづくり局長

今後の高齢社会の進行に向けて、バリアフリーの観点から高齢者や障がい者の方々の行動を補助するための設備の設置については、社会参加の機会を促進する意味からも重要であると認識しているところでございます。
本市では、川崎市福祉のまちづくり条例において、公共施設や社会福祉施設、一定規模以上の民間施設について、新築、改築又は大規模修繕を行う場合には一定のバリアフリー設備などの設置を求めておりまして、整備マニュアルにおいて、難聴者の聴力を補う設備として、磁気ループ等の集団補聴装置を記載し、聴覚障害者の安全かつ円滑な利用に資するよう設置を誘導しているところでございます。

○かつまたみつえ・質問2

難聴は、先天性だけでなく、年齢とともに聴こえが衰える老人性難聴もあり、70歳以上で約半数、高齢者難聴は、10人に1人という状況です。補聴器を使っても、ガ―ガ―うるさい声がはいってきて、会話をするのに不自由している方が少なくありません。聞こえないために、会話がうまくいかず、人の集まるところに行くのを控えるようになった。外出の機会が少なくなってしまった。という方が少なくありません。
磁気ループというのは、マイクからの音声を直接、補聴器や受信機に伝えることで、雑音の少ないクリアな音声を提供できるシステムです。施設を建設する時に、天井や床下などにループアンテナを配備する常設型と、持ち歩ける移動式があります。補聴器を使って聞き取りできる難聴者の方や、高齢で聴こえが悪くなった方は、広い会場での会議や講演会、音楽会などざわざわした場所では、音声を正確に聴き取ることが困難になっています。磁気ループシステムがあれば、こういう場合のために使うことができます。
高齢者の方が、聴こえが悪くなっても社会参加を控えることなく、生き生きと暮らせるようサポートするために、集団補聴システムの整備が急がれます。専用の受信機がなくても、Tモード対応の補聴器があれば聴くことができる磁気ループの設置を推進することが求められていると思いますが、健康福祉局長に、見解を伺います。

■答弁2・健康福祉局長

高齢社会の進展とともに、聞こえに不自由されている老人性の難聴者が増加していくと考えられることから、こうした方々への情報提供の体制を整備していくことが、重要な課題であると考えております。
磁気ループにつきましては、設置場所の確保等の課題がありますが、ホールや会議室等において、補聴器を使用されている難聴者の聞こえをサポートするうえで、有効な手段の一つであり、高齢者や障害者の社会参加を促進していくためにも、必要な設備であると認識しているところでございます。

○かつまたみつえ・質問3

自治体の中でも、福祉の視点から、磁気ループを会議室や多目的ホール、スポーツ施設などに、バルアフリー設備として導入しているところが増えてきています。例えば、東京都台東区では、生涯学習センター、浅草公会堂、奏楽堂、リバーサイドスポーツセンター、区民会館、区民館、コミュニティーセンター、区役所会議室などに設置され、名古屋市ではすでに19カ所に設置されていて、市議会傍聴室にも設置されています。東京都でも都議会傍聴席にループの設置を決めたとの報道が先日ありました。川崎市では、現在、聴覚障害者情報文化センター、市立聾学校、多摩川の里身体障害者福祉会館の3カ所のみです。バリアフリーの観点から、また、高齢者の社会参加を促すためにも、公共施設への磁気ループの設置を拡充すべきと思いますが、伺います。

■答弁3・健康福祉局長

公共施設の新設、改修又は大規模修繕を行う場合においては、福祉のまちづくり条例に基づき、難聴者の聴力を補う設備として、磁気ループ等の集団補聴装置の設置を、まちづくり局において誘導しているところでございます。
健康福祉局といたしましても、障害者団体の要望に基づき、ニーズの高い施設につきましては、関係局に対し磁気ループの設置を個別に依頼しているところでございます。

○かつまたみつえ・質問3

聴覚障害者情報文化センターや難聴者協会の方の話では、ループが設置されていない場所に、ループセットを持ち運ぶのは重く、一人では電車で持っていくことができない。車がないと運べないが車の手配も大変で困っている。持ち運びしなくてもその場所に設置されていれば、とても助かるとのことでした。だからこそ、市内の身体障害者福祉会館や、福祉パルへの設置を急いでほしいと要望しているのです。それぞれの設置については、協議検討していくとのことでしたが、状況を伺います。

■答弁4・健康福祉局長

現在、聴覚障害者情報文化センターにおきまして、磁気ループの貸出しを行うことによって対応しているところでございますが、福祉パルや身体障害者福祉会館については、設置に向け、調整を進めているところでございます。

○かつまたみつえ・要望

これまで、各会館には、貸し出しで対応していたけれども、設置する方向で、調整を進めているとのことです。早期の設置を要望しておきます。