活動レポート 議会活動報告

予算審査特別委員会【2】リニア新幹線への市民の不安

2013年3月8日

リニア中央新幹線についてです。

○かつまたみつえ・質問1

リニア中央新幹線は「大震度地下」を走り運転手はおらず遠隔操作となっています。消費電力は従来型新幹線の3・85倍という莫大なものになります。また、事故や災害・火災に遭遇した時の避難についての問題や、強力な磁石により走行することから磁界・電磁波による有害な影響が懸念されていることは、これまでも言い続けてきたことです。森林破壊、水脈の寸断、建設残土の処理など環境への悪影響も不安です。事故や災害活断層や南アルプスの岩盤を掘り抜くなど工事の危険や巨額の資金が流れ、そのため、今ある新幹線の保守・点検・改修にしわ寄せされることも指摘されるなど多くの問題があります。こうした問題に対する、市民からの不安・懸念について、市としてどう認識しているのかあらためて、伺います。

■答弁1・まちづくり局長

本計画は全国新幹線鉄道整備法に基づき、国士交通大臣がJR東海に対して建設主体、営業主体の指名を行い、整備計画の決定後、建設の指示を行ったものでございますので、国やJR東海の責任で進められている計画と認識しております。
本市といたしましては、リニア中央新幹線は市民の生活環境に密接に影響があるものと認識しておりますので、JR東海に対して、みずから早期に本市や市民に対し本計画に関する適切な情報提伊、や説明を行うことなど、その責任にこたえる取り組みを求めているところでございます。

○かつまたみつえ・質問2

昨年10月、沿線住民の方たちが、JR東海にたいして住民に対する説明会の開催を要請しました。これは1年前のリニア新幹線環境影響評価方法書の説明会において、住民のみなさんが「建設計画の技術面を含めた全貌について説明会を開くべきだ」と要望したにもかかわらず、十分な情報も示されず、納得のいく説明会も開かれていないという状況の中で、改めて要請したものです。このような不十分な態度の一方で、住民には目隠しのまま、ボーリングによる地質・水位・大気・動植物などの調査は進められています。

今回の要請にたいして、JR東海側からは「沿線住民から要請があれば考えるとの社長発言もあり、説明会については検討する」との回答がありました。にもかかわらず、その後4カ月過ぎても何の動きもなく、先日、行政を通しての再度の要請に対しては「未定です」という返事です。検討もしていないようで、誠意が全く見えず、怒りを禁じえないものです。 住民の暮らし・生活を守り、不安や懸念を解消するのが自治体の大きな役割です。JR東海側にもっと住民に対して情報を公開し、説明をするべきだと強く迫ることが必要ではないでしょうか、伺います。

■答弁2・まちづくり局長

これまで本市といたしましては、JR東海に対し、早期に本計画に関する情報提供、や説明を行うことなどについて文書により要請を行ってきたところでございます。
また、地覧周査等に関する相談に来られた折に、市や市民に対する詳細な計画の早期提示や説明などの必要陛を訴えるとともに、市民からも説明会開催の要望があることなど重ねてお伝えしているところでございます。
しかしながら、現在のところ、JR東海からは詳細な計画や環境影響評価澗蒲書公表前の説明会の開催意向が示されておりませんので、引き続き、働きかけてまいりたいと考えております。

○かつまたみつえ・質問3

川崎市麻生区には避難用の立抗が1~2カ所設置されるといわれています。震度40メートルよりも深いということです。日本で一番深い所にある駅は青函トンネルの海底駅ですがここは見学だけの駅ですので、これを除くと、大江戸線の六本木駅です。東京交通局によると地下42メートルに立地しています。いざ避難するといっても子どもやお年寄りの方などには大変です。避難所、医療センター、輸送体制などきめ細かい避難計画が必要になります。市としてどう対応しようとしているのか伺います。

■答弁3・まちづくり局長

平成22年の国士交通省の交通政策審議会におけるリニア中央新幹線に係る技術事項に関する資料において、大深度地下トンネル内での火災時に停車を余儀なくされた場合の避難につきましては、乗務員がトンネル内の中央通路に乗客を降車させ、トンネル下部の保守用通路を通って立て坑まで移動させ、階段やエレベーターで地上まで避難誘導する計画が示されてございます。
一方、現時点では、JR東海からリニア中央新幹線のルート、立て坑の位置など詳細な計画が示されておりませんが、今後、JR東海において、詳細な計画に基づく避難計画について検討が進められるものと想定されますので、本市に対して必要な協議が行われるものと考えております。

○かつまたみつえ

答弁では、平成22年の資料における「火災」しか取り上げていませんが、大深度トンネルでの災害は、地震、電気トラブル、トンネル崩落、水害などの災害や、あらゆる事故が想定されます。とりわけ、2年前の東日本大震災を受けての避難計画はどうなっているのでしょうか。不安はいっそう広がっています。JR東日本側の誠意のない対応を批判するとともに、市としても、具体的な情報のデータの掌握をし、避難計画を立てるべきことを指摘しておきます。