活動レポート

保育バウチャー制度について学習会を行いました。

2013年11月26日

P1100672

11月26日、中原市民館で、フリージャーナリストの猪熊弘子さんを講師に、保育バウチャー制度について、学習会を行いました。

川崎市長になった福田紀彦氏は、選挙中の討論会で、「認可保育園をどんどんつくっていったら、いくらお金があっても足りない」「一番いいのはバウチャー制度だ」と発言していました。選挙後の会見でも「認可保育所を作り続けるのは財源的に難しい。予算を認可外に振り向けることで、安価に待機児童を解消できる」などと語り、大阪市の橋本市長が府知事時代に提案していた「保育バウチャー制度」を川崎市で導入しようとしています。保護者に利用券を渡して、認可外保育園の新増設を抑制するのが狙い。保育への公的責任を放棄する重大問題です。「保育バウチャー制度」とは何か、問題点について伺いました。

1、 バウチャー制度とは、「個人を対象とする補助金」を意味し、目的は、「選択による競争」親が選んで、選ぶということにより運営者間の競争が起こる、という考え方に基づいている。保育バウチャーでは利用者に「利用券(クーポン)」を配布し、利用は保育に限られる。

2、 バウチャー制度で公的な責任はどう変わるか。保育所を、利用者自身が選ぶことで、責任は、選んだ利用者に任される。

3、 世界の保育バウチャー制度は、広がっていない。

4、 日本におけるバウチャー制度は、国でも論議が行われているところで「保育者との信頼感や継続的な関係が重要な保育について、日々保育所が変わりうることは適切でない。待機児童の多い地域では、施設探しに手間がかかることなど、必ずしも利用者の利便につながらない。母子家庭等必要度に応じた優先入所が困難、保育所側としても日々の需要の変動に対応した適正な職員配置が困難、等の様々な問題がある」(厚労省の反対意見)と言われています。OECDでもバウチャー制度は、保育になじまない、保育の質が落ちると指摘しています。

バウチャー制度に関しては、全体的に、よい評価はされていないようです。あらためて川崎の保育のあり方について考え、より良い保育をすることと、より良い制度を守ることが何より重要と思いました。