議会活動報告

熊本市に視察に行きました。

2016年1月26日

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  1月26日、視察2日目の朝、熊本区役所に行くため、市電に乗りました。走っている電車すべてが、形も、施された模様もまったく違うのに驚きました。また、4,000台も走っているといわれているバスも、全部カラフルで、バス停で待っていると次から次へとバスが止まっては流れていきます。

熊本市では、はじめに「熊本市桜町地区市街地再開発事業」について伺いました。

桜町地区は、熊本市のもっとも重要な地区です。そこで行われるこの事業は、これまでの施設の老朽化、バスターミナル(600台)も古く、バリアフリー対応が必要となるため、民間施工による再開発事業で、ホテル・バスターミナル・交流施設(2300人収容のホールなど)を整備する計画です。

熊本城から観光交流施設への流れと通町筋地区〔商店街〕からの人の流れをつなぐ要として、桜町地区を再開発し、歩行者空間の整備を行います。

元々、桜町地区にはバスターミナル、県民百貨店、ホテルがあり、百貨店には80件のペナントが入っていたそうですが、再開発後、戻ってくることができるお店は少ないとのことです。百貨店というのは身分の保証が無いので、売り上げが多く、新しくできた店舗でも、利益が見込まれることなど強いところでないと残れないとのことでした。

市としては、水面下では、市長も含めペナントに対する、空き家の斡旋や、雇用の確保、再就職などソフト面での支援を行っているとのことでした。でも、なかなか難しいとの本音も漏らしておられました。

熊本城への来館者をこの地域に流れ込ませるため、再開発の中に、市道(幅員27m・全長230m)にオープンスペース(歩行者空間)を整備し、さまざまな催しを計画しているとのことでした。

再開発事業は、15万㎡の規模で、総事業費は約700億円ですが、そのうち国や市からの補助金は126億円、さらに、大ホールは308億円で市が買い取るとのことでした。再開発にこれだけの予算を出して、うまくいかなかったらどうするのかと心配になりました。

次に 環境局水保全課から、「水循環・環境保全事業」について伺いました。

熊本市は全国でも有数の地下水都市といわれ、上水道や工業用水すべてを地下水でまかなっています。

ところが、最近は都市圏の拡大や、産業経済の進展に伴い、水田や畑だったところが、アスファルトやコンクリートでおおわれ、雨が地中にしみ込みにくくなり、地下水の量が減ってきているとのことです。

そこで、100年先の将来でも地下水を維持するため、さまざまな取り組みを行っているとのことで、その内容についてお話がありました。

減ってきた田畑や、森林を守るため、近隣の市町村と協力し行っている「水源かん養林整備事業」は100年契約で、森林の造成や整備を行っています。(水源の森づくりにはボランティアの方の協力もしていただいています)

また、白川中流域の水田を利用した「地下水かん養事業」というのも行っています。水田を守り、畑の作付け前後には、水を張ることで、地下水を作る。これらの方法をとっている農家に助成金を出すなど、きめ細かい取り組みには、ただ驚くばかりです。

森林や水田を守って水を作り出す。水の無駄な使用をなくし水を大切に使う。汚染物質を地下に浸透させないよう注意し水質の保全をして、きれいな水をつくる。このようなことを、市民・事業者・行政みんなで行い、豊かな地下水を守っているということです。なんとしても命の水を守ろうとしている気持ちが伝わってきました。

このような取り組みによって、平成25年には、国連「生命の水」最優秀賞を受賞しています。地域住民等による主体的な水環境保全活動も評価されているそうです。すばらしいです。