議会活動報告

2016年第2回川崎市議会で質問しました。

2016年6月17日

私は、2016年第2回川崎市議会において「街路樹の適正管理について」「遺跡の保存について」「航空機の騒音対策について」「農地の保存について」質問を行いました。

① 遺跡の保存について

東百合丘3丁目で行われている遺跡の発掘調査の現地説明会が行われました。現場は緑豊かな丘陵地帯の一角で、標高100m、かつては天気が良ければ横浜の海が見えたところ。111人もの周辺住民のみなさんらが参加するなど関心の高さが示されました。ここから、9,000年前から7,000年前の縄文時代早期の土坑、土器片、石鏃(せきぞく)などが出土しています。また、中世に掘られたと考えられる溝状遺構も発見されています。

説明会に参加した人たちからは、削られた山の上に縄文人が住んでいた形跡があったのではないか、発見された「溝」は車を押し上げる道の滑り止めではないか等、調査がさらに深い層に進む事に期待する声が上がっていました。

私は、今後、地元の住民の方々や、専門家・関心のある方の意見や提案も取り入れて、生かしていくことを指摘しました。

また、当日は家族づれの参加者も多く、子どもたちは出土した土器のかけらを手にとって、興味深そうに見つめていました。埋蔵文化財は貴重な国民の共有財産であることから、遺跡や出土品の保存、活用を要望しました。教育委員会は、埋蔵文化財について展示会や講座、出前授業などの活用で地域還元を図ると答弁しました。

② 航空機騒音の騒音対策について

「航空機の騒音がひどい。昭和20年の空襲を思い出してしまう。なんとかしてほしい」との声が寄せられました。この間、私は、航空機騒音が昼・夜を問わず、すさまじい爆音をまき散らす実態をとりあげ、住民生活に支障をきたしてきていることから、観測体制の強化や国・米軍への毅然とした対応を求めてきました。

ところが騒音被害はとどまりません。川崎北部にたった1か所しかない観測所でも、騒音の観測は、年間6,602回に及び、最大騒音レベルは98,4デシベルです。1日30回、40回の日もあれば、なんと70回を超える日もあります。

私は、米軍機・自衛隊機の騒音にたいして厳しく直接抗議するべきだと求めました。市は騒音苦情について県で取りまとめているとして、国からは「厚木基地から他への移駐を進めたい」と回答が来ている、と答弁しました。

私は、厚木基地から国内の他基地への移動では騒音や基地の危険は解決しないと指摘。近年の米軍機事故について県が把握しているだけでも部品落下や不時着など後を絶たないことを示しました。そして観測体制の強化、公報による情報公開を求めました。

③街路樹の適正管理について

風もないのに街路樹が倒れることが全国的に相次いで問題になっています。テレビでも紹介されましたが、名古屋市では40年前に植えられたイチョウ、サクラ、ケヤキの木が倒れました。川崎市でも、武蔵小杉で街路樹が倒れたり、鷺沼では倒れてきた樹木で女の子がケガをする事故がありました。倒木の主な原因は老木化や巨木化などによる生育環境の悪化、腐朽菌による樹木内部の腐食とのこと。

私は、川崎市での街路樹の管理について尋ねました。市は平成20年から、ユリノキ、ケヤキ、桜など倒木や枝折れの可能性が高い約1万本を対象に診断を行い、これまでに8,900本の診断が終了。「回復の見込みのない樹木」86本、「手当しないと不健全になる樹木」318本が見つかり、86本については6月末で対策が完了するとのことです。さらに今後植え替えなどの対応について尋ねたのに対し、市は残り1,100本の診断後に植え替えや景観への配慮、地域要望などを考慮して検討すると答弁しました。

私は、改訂される「緑の基本計画」に位置付け必要な予算と体制を作るなど計画的な実施を求めました。また、市内にある4万本の街路樹の適正な維持管理と今後、計画的な樹木の拡大を要望しました。

④農地の保全について

川崎市の「緑の基本計画」の中ですすむどころか、減少しているのが農地です。私は麻生区で遊休農地が減少しており、セレサモスが2008年に開所して以来、遊休地の99・3%で耕作が始まっていることを指摘しました。これは市民が安全で新鮮な野菜を望んでいること、農家の皆さんがそれを売るところが身近にできたことを背景としています。農家の皆さんに生産意欲を持ってもらうことは後継者を作り、生産緑地を増やす第一歩です。私は市の支援をもっと充実させるべきなのに、直売団体育成支援事業などをやめることは農家の意欲に水をさすものだ、とただしました。