私は、12月19日、一般質問で、「通学路の安全対策について」「公園の整備について」「新たな駐輪場設置について」「テニスコートの設置について」「高齢者の移動手段について」質問を行いました。以下はその内容です
≪通学路の安全確保を急いで!≫
共産党川崎市議員団が行っている「市民アンケート」には通学路の安全確保が切実です。昨年10月には横浜市で、11月には千葉県八街市で登校中の児童の列に車が突っ込み、死傷者をだす痛ましい事故が相次ぎました。
私は、11月17日の午後、麻生区百合ヶ丘小学校の通学路に車が突っ込んだ状況を絵入りで説明しているアンケートを紹介し、「ガードレールを設置してほしい」という要望の実現を求めました。市は、通学路の危険個所や大型車両の通行状況の点検を改めて指示、安全対策が必要な188箇所のうち91箇所で完了していると答弁しました。
また私は、「団地前の通学路なのにスピードを緩めない車が多いので「停止線」や「止まれ」を道路に記載して!」、「止まれ、スクールゾーン…等のライン類が消えている」とのアンケートの声を示し改善を要求。実際に調査してみると、消えている所が目につきました。市は、関係者と連携を図りながら、通学路の安全確保に努めると答弁しました。
さらに、「通学路で見通しの良くない十字路の対策を」「多くの子どもが通る横断歩道に『子供に注意』の看板を」などの声についても要望しました。
≪子どもの声が響く公園へ整備を≫
最近、公園から子どもらの声が少なくなりました。市民の方からは「子どもたちがボールで遊べる場所がない」「野球やサッカーの練習は何処でやればいいのか」という声が上がっています。子どもの遊び、親子の触れ合いの切実さを質したのに対し、市は地域の貴重な空間である公園利用の形態や管理を検討していると答えました。
公園で子どもを遊ばせているお母さんたちからは「鉄棒がほしい」「砂場の砂を入れ替えてほしい。犬や猫の糞がたまにある」「水道が使えない」という声が上がっています。公園を見て回ると、草ぼうぼうになっていたり、遊具の周りに草が生えていたり、砂場に草が生えているところもありました。私が定期的な砂の補充を求めたところ、市は定期的な点検や「砂場シ―ト」の設置などを今後も適切に勤めると答弁。私は、点検時、補充の優先順位をつけることなく、砂の補充が必要な場所については、すべて補充するよう求めました。
また私は、鶴亀松公園横の歩道の縁石が何カ所も浮き上がっており、大事故につながりかねない、という声があり現場を見て回りました。樹木の周りのブロックが10㌢ほど浮き上がっていたり、根の浮き上がりにより、縁石が盛り上がっているところが何カ所もありました。歩行や自転車の通行はとても危険だと感じ、早急な改善を求めました。市は街路樹が30年を経過していること、根がブロックを持ち上げたり危険な箇所があることを認め、適切な補修をすると答えました。
≪新たな駐輪場設置について≫
はるひ野の住民の方から、「京王若葉台駅利用のため駐輪場を確保してほしい」との声が寄せられています。黒川町内会からは4年前に駐輪場設置の要望が出されています。若葉台駅周辺には3カ所の駐輪場があり、自転車477台、バイク113台が収納できます。4年間で自転車は利用率が51%から70%に増えています。今後もさらに増える見通しです。市は、駐輪場の状況を踏まえ、設置について検討していきたいと答えました。私は、駅周辺の3駐輪場が民間もしくは稲城市営であると指摘し、川崎市側に市営駐輪場設置の声に応えるべきだと要望しました。
≪テニスコート増設≫
テニスコートが麻生区では、とんび池公園の1面だけ、あまりにも少なすぎます。百合ヶ丘にも1面ありますが一般利用できません。稲城市や八王子市営のコートを割高料金で利用せざるを得ない状況です。隣接する自治体のテニスコートは横浜119面、稲城14面、多摩27面、町田14面となっています。市民1万人当たり、川崎市全体で破0.16面、麻生区0.06面、横浜0.32面、稲城1.57面、多摩1,82面、町田0.32面で、麻生区がかなり少ない状況です。私は、公園内での増設を要求、市は都市公園施行令で公園面積の50%以下に制限されていると答弁。そこで私は、今後とも、公共施設、河川、学校施設、市内企業などとの連携によるテニスコートの増設とともに、多摩区の菅北浦調整池でテニスコート・野球場の設置、南生田調整池の野球場、麻生区細山調整池で野球場の設置がされていることをあげ、麻生区内に多くある調整池やトンネルの上部などの公有地を利用してのテニスコート設置の検討を求めました。
≪高齢者の移動手段の対策を≫
高齢者による車事故が社会問題となっています。「運転免許を返上したいが、近くに公共路線がなく日常の生活に困る」(85歳)、「電動アシスト自転車での坂道上りも困難に。マイクロバスが必要」など多くの声が寄せられています。私は、これらの声に対する市の見解と対応について質しました。
市は月千円の高齢者フリーパスや「高齢者外出支援サービス事業」などを行っていること、また、NPO法人などがタクシーのほぼ半額の「福祉有償運送事業」を行っていることを紹介。私は「福祉有償運送事業」は登録制であることや周知が徹底されていないことの改善を要求。また、移動手段についてデイサービスの送迎車の空き時間を活用し無償で送迎事業を行っている豊田市の例をあげ、さらなる移動支援の検討を求めました。