二日目の視察は名古屋市、①エコパル名古屋について、②露橋水処理センターについて学んできました。
① 環境学習センター「エコパルなごや」は、平成7年開館し、平成30年5月に2度目のリニューアル、ビルの13階ワンフロア―にあります。毎年3万人の利用者があり、対象は小学生高学年から、中学生まで。館内は、ワークショップ、展示室、バーチャルスタジオに分かれています。
はじめに、体験して学ぶワークショップ教室では、オリジナルポプリや、ペットボトルで作ったキーホルダー、空き缶で作ったきれいな器などの作り方を教えていただきました。展示室では、公害・環境保全、ゴミ減量、生物多様性、地球温暖化などについて、学ぶようになっています。
バーチャルスタジオでは、縦2メートル・横4メートルの画面3画面を使った迫力ある映像を見ながら、参加者一人一人がタブレットを使って、クイズに答えたり、地球温暖化の影響などを学び、ゴミ減量のために自分ができることを書いてもらうなど、マスコットキャラクターの「コパちゃん」とお話ししながら楽しく学ぶことができます。私たちもタブレットを使い、クイズに答えました。
この日は、ちょうど小学生の来館があり、会館説明員の話に元気よく返事をしていました。
リニューアルには、16200万円かかり、バーチャルスタジオに約1億円かかったそうです。まだリニューアルしたところなので、今後は、映像プログラムの制作、展示室の工夫などを行い、より多くの小・中学生に来てもらうために、低学年むけのプログラムも工夫していきたいとのことでした。
② 露橋水処理センター
市内には、15の水処理センターがあり、普及面積は29000ha普及率は、99,3%、川崎と同じぐらいです。露橋水処理センターは昭和8年より稼働してきましたが、施設の老朽化により、改修工事を行い、平成29年から、現在の施設での稼働を行っているとのことです。事業費は300億円。処理能力は一日8万㎥、河川や海の水質保全のため「高度処理方式」を用いた最新の施設になっています。赤潮の原因となっている、「窒素」と「りん」の排出を削減しているそうです。
センターで処理された水は、中川運河へ一日約3万㎥流され、高度処理水の水温は大気に比べ、冬は暖かく、夏は冷たい特質があるので、」地域冷暖房の熱源に活用、また、公園のせせらぎ施設で水辺空間として活用しているとのことでした。センターの様子を見学させていただきましたが、すべて地下の中に、収められているため、水処理の様子を目で見ることができず残念。施設の上部は、今後芝生広場や樹木を整備し緑の空間となるそうです。