2018年9月25日と28日の決算特別委員会において、私は、ミックスペーパー、プラスチックゴミ収集について、小型家電のリサイクルについて、太陽光パネルの設置について、地球温暖化の対策について、下水管の老朽化、耐震化について、バス停留所の上屋とベンチの設置について、質問しました。
●ミックスペーパー、プラスチックゴミ収集について
7年前からミックスペーパーの全市収集が始まり、5年前からはプラゴミの全市収集が始まりました。昨年度は双方とも1万2千余トン、分別率は30%台となっています。
私は、ビン、缶、ペットボトルの分別率が90%台となっていることから、ミックスペーパーやプラゴミの分別の進まない状況、今後の取り組みについて尋ねました。市は、缶・ペットのような単一品目と違い対象物が多岐にわたっていることからわかりにくさがあると答弁。普及啓発のため分別アプリの利用や「ふれあい出張講座」などでの普及や、転入者への分別ルールの周知をすすめると答えました。
●小型家電リサイクルの強化を
小型家電のリサイクルについては、貴金属やレアメタルなど資源の有効活用のため、市として回収ボックスを設置し、取り組んで5年が経過しようとしています。私は実情や進捗状況について尋ねました。市は、改修ボックスは現在26箇所、携帯電話、デジタルカメラ、電子辞書、携帯ゲームなど28種を対象としており、昨年度は回収量7千㎏となっていると答弁。
私は、東京五輪・パラリンピックのメダル製造を機に拠点回収の拡充と、プロジェクト終了後も推進するべきだと求めました。市は、チラシ作成など普及広報に取り組んでいること、関心の高まりを活かし引き続き取り組んでいくと答えました。
●太陽光パネルの設置急いで
市における太陽光発電設備の導入は2005年から徐々に増え2011年には1千件を超えました。しかし2013年度から住宅用の補助が引き下げられ、補助件数も1500件から1300件へと減らされています。昨年度は125件の設置にとどまっています。
私は、北海道地震の全道停電の時に、太陽光発電が非常用電源として大いに役立ったことを紹介し、設置補助率の大幅引き上げ、件数も増やすべきだとただし、すべての公共施設や希望する民間保育園、私立幼稚園に設置を急ぐべきだと求めました。市は、補助制度の継続、公共施設、民間施設への導入を進めていくと答えました。
●地球温暖化の対策は待ったなし
地球温暖化による市民生活の影響が懸念されます。市は22020年度までに1990年度比25%以上の温室効果ガス排出量の削減へ取り組んでいますが、目標に届いていません。
私は、このままでは到底目標に届かないこと、特に、家庭系部門や業務系部門は全体の1割しかない中、7割以上を占める産業系部門とりわけCO2を大量に排出する電力、鉄鋼関係などの削減が必要ではないかと質しました。市は新たに2030年度までに1990年度比30%以上の削減計画に改定し、大規模事業者約160社に削減目標の設定、毎年の報告書提出を求めていると答弁しました。
私は、東京都や横浜市などの経験も踏まえ事業者ごとのCO2排出量の公表と罰則を含む削減の義務付けを求めました。市はホームページで達成状況の公表を行い、温室効果ガス排出の削減に取り組んでいくと答えました。
●下水管の老朽化、耐震化急げ
市内の下水管の長さはおよそ3100㎞に及びます。1931年に川崎駅を中心とする浸水対策として始まりましたが、整備が加速した時の下水管は50年間とされる耐用年数を迎える時期が迫っています。すでに50年を迎えた老朽管は2016年度181キロ(全体の5.8%)、21年度は10.3%、21年度には16.6%にのぼります。
私は、老朽管が多く、地盤の液状化による被害が懸念される川崎駅以南の整備状況と残された地域の取り組みについて質問しました。市は川崎駅以南の地域について2019年度に完了させること、川崎駅以北は2018年度から着手していると答えました。私は耐震性がないことがわかっているのだから、順番待ちにならず急ぎ対応することを要望しました。
●バス停留所の上屋とベンチ早く設置を
市バス利用者にとっては停留所上屋とベンチ設置は、日よけや雨風をしのぐことができ、高齢者へのやさしい対応として切実です。
これらの設置には諸条件がありますが、私は、上屋の大きさやベンチの形状の工夫でより多く設置できないものか尋ねました。市は、上屋については支柱の位置、幅員の関係から難しいこと、狭小ベンチについては安全性、快適性など確認し検討したいと答えました。
さらに、私は市バス事業経営プログラムについて質問。上屋の老朽化の対策、新規設置や今後の計画について伺いました。市は、平成26年度から5年間で上屋20基、ベンチ273脚を進めていること、老朽化の激しいものから代替整備を行っていくと答弁。
私は、民間の小田急バスの停留所でも同じ要望があると指摘し、市として小田急バスへ要望を伝えるように求めました。