議会活動報告

日本共産党議員の一般質問の要旨(2)

2021年6月18日

川崎市議会第2回定例会6月議会の一般質問が、6月18日~23日まで行われました。日本共産党議員の質問要旨は以下の通りです。

勝又光江議員(麻生区)

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有料老人ホームの施設整備について

勝又議員は、施設整備が整っていたある有料老人ホームが、整備が整わないままの独身寮に昨年12月末いきなり移転したことをとりあげました。転居時には、床も空調も染みだらけで、木材の腐食、各居室のドアや段差もそのまま、トイレの改修もされておらず、介護用の浴室が未設置。今もシャワーのみ。エレベーターも指針に合っていないことを指摘。早急に現状を確認するよう求めました。健康福祉局長は「事業者に必要な指導を行ったところで、現状の確認についても調整を進める」と答弁。勝又議員は、急いで対応するよう重ねて要望しました。

児童虐待について

2022年度から仮設一時保護所の定員が10名増員されますが、2018年から毎年定員を10名以上超過している実態があります。勝又議員は、定員不足が生じているのだから、緊急に一時保護所を確保すべきと質しました。こども未来局長は「一時的な定員超過が生じる場合は、個別対応室や静養室を活用するなどして対応する」と答弁。勝又議員は、個別対応室はそれぞれの機能がり、必要な部屋であるので、一時保護所の設置を要望。また、児童福祉司の一人当たりの担当件数が国基準の40人を超えた47人であり、負担軽減のためにも、児童福祉司士のさらなる増員を要望しました。

緑地保全地区の「ナラ枯れ」被害対策について

勝又議員はボランティアの人たちが緑化活動として行なっているナラ枯れ作業への支援として予算措置すべきと質問。建設緑政局長は、「団体に対して防除のためのシートや薬剤の支給など行っている」と答弁。勝又議員は、ナラ枯れ対策を行っている団体には、申し出れば市の支援が受けられることを周知してほしいと要望しました。その他、鶴川駅周辺のまちづくりによる地域への影響について、「資源物の持ち去りへの対応方針」について質問しました。

後藤まさみ議員(川崎区)

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定員割れをしている保育園への支援について

後藤議員は、ある地域型保育事業の保育園は、定員割れがおき経営存続の危機に直面している。待ち人数や保留児童数を減らしていくためにも園と保護者の両方の希望を把握している市が、マッチング等を丁寧に行って園児を確保し、財政的支援もすべきと質しました。こども未来局長は、保護者の二ーズを確認しながら、多様な保育施設等とのマッチングに努める。また各施設が安定的に運営できるよう、個別の相談・支援や、保育を必要とする子育て世帯へのさらなる情報提供などに、引き続き取り組むと答弁しました。

センター園にあずける医療的ケア児と保護者への

支援について

医療的ケア児を持つシングルマザーから「受け入れ時間が8時半から特例付きで16時50分までだったが、早帰りで収入が減るので入園当初から延長を希望

していた。4月から園児全体の保育時間が延長となるとのことで医療的ケア児も適用するのか確認したが、適用しない、看護師が不在の時にはあずかることができないと言われた」とのこと。受け入れの体制を整え、働く保護者を支えるためにも看護師の複数配置をするべきと質しました。健康福祉局長は、医療的ケア児保育の検証を進めるとともに、保育所等に求められる環境の整備等について検討すると答弁。後藤議員は、働く保護者を支援するためにも正規看護師の複数配置を要望しました。

ひとり親家庭児童扶養手当の更新のための面談時

の対応について

面接では職員が確認票をもとに聞き取りを行うが、勤務先や収入など現況届でもわかる内容をまた聞かれる。子どものお父さんや他の男性からの援助がないのかと聞かれ嫌な思いをしたとの声もある。こども未来局長にプライバシーへの配慮など国の事務連絡も徹底し、ひとり親に寄り添った対応を要望しました。その他、コロナ禍での保育士への支援、生活保護問答集についての一部改正を受けた本市の対応について、老朽化した公園トイレの改築改修について質問しました