議会活動報告

2021年12月議会において、児童虐待対策について質問しました。

2022年1月11日

児童虐待対策についてこども未来局長に、質問しました。

質問①

18歳未満の子どもへの児童虐待は、30年連続で増え続け、2020年度は、過去最多の20万5029件になりました。行政の手が届かず、虐待を受ける環境から逃れられないまま、心に傷を負い、大人になる子どもたちがいます。子どもを守り、安全を確保する必要があります。2021年8月に公表された「川崎市子どもを虐待から守る条例」第21条に基づく年次報告書によれば、川崎市の通告件数は、児童相談所は3,733件で、対前年度比10,8%の増、区役所は1,824件で60,3%の増、市全体では5,557件で23,3%増加しています。いずれも過去最多となっています。

国は、児童虐待防止対策体制総合強化プランにおいて、2022年度までに児童福祉司を2000人増やすことを決めました。国のこの方針を受けた本市の児童福祉司の配置目標は27人増員し86人にするとのことでした。20年に5人、21年に14人増員したとのことですが、2021年6月の児童福祉司の一人当たりの担当件数は国基準の40人を超えた47人です。コロナにより虐待件数がさらに増えていることを考えれば、さらに担当件数が増えているのではないでしょうか。児童福祉司の現状と今後の増員計画について、伺います。

◎答弁

児童福祉司についての御質問でございますが、児童福祉司の配置につきましては、増加する児童虐待相談・通告に対応するため、計画的に配置しているところでございまして、 12月1日時点での一人あたりの担当ケース数については、昨年度60件のところ、今年度は14人増員したこともあり、 51件と減少しているところございます。

今後につきましても、児童虐待の通告や相談に適切に対応するため、国の配置基準とともに計画的な採用の考え方も踏まえた職員配置計画や効果的な人材確保策について、関係局と協議しながら取組を進めてまいります。

児童福祉司については、12月1日時点での一人当たりの担当ケース数については、昨年度60件に比べて、51件に減少したとのことですが、今年6月の47件から、さらに51件と増えているのです。いずれにしても国の配置基準40人をはるかにこえているわけです。今後、児童虐待の通告や相談に適切に対応するため取り組みを進めていくとのことですので、思い切った増員を強く要望しておきます。

質問②

児童福祉司の勤務年数についてですが、本市の児童福祉司の配置数に対する1年未満から2年の職員は69,3%と他の自治体と比べ、経験年数の浅い職員の割合が高くなっている状況です。職員の増員が急がれる中、子どもの命を守る重責を担う若手職員をどう支え、専門職として成長・定着させるかが課題となっています。他の自治体では、経験の浅い職員の増加を踏まえ、新任に重点的に研修を実施、人材育成担当の職員の配置、チームでの対応、アプリに導入などして、負担の軽減をしているとのことです。本市でも早急な対応が必要と思いますが、見解と対応について、伺います。

◎答弁

児童相談所職員の人材育成等についての御質問でございますが、児童福祉司等の増員に伴い、経験年数の短い職員の割合が増えていることから、 OJTを基本に、児童福祉司任用後の法定研修に加え、各専門職の専門性の向上を図るための研修により、人材育成に努めているところでございます。

今後につきましては、児童相談所の職員に求められる児童及びその家庭への支援に関する幅広い専門的知識を獲得するため、中長期的な人材育成の視点を踏まえたジヨブローテーションの仕組みの構築等について、関係局区と連携し、検討を進めてまいりたいと考えております。

今後、関係局と検討を進めていくとのことですので、若い職員が長く仕事を続けていけるような、丁寧な指導をお願いいたします。

質問③

一時保護所についてですが、定員40名の子ども家庭センターと、定員20名の中部児童相談所がありますが、すでに定員を20人以上超過している状況があり、昨年10月は、子ども家庭センターで65人、中部児童相談所で29人を保護し、定員を大きく上回る94人を保護していたとのことです。従来は居室としていなかった、静養室、多目的室、リビング、学習室、家庭支援室、プレイルーム、面談室、職員休憩室なども児童の居室として利用せざるを得なかったとのことです。本来は、静養室や、個室などは、心身に傷を負った子供の個別的なケアのために確保しておくことが必要です。

年次報告書には、一時保護所では定員を超過して児童を保護せざるを得ない事態が発生しており、今後も、児童虐待相談・通告件数は増加の傾向が続くことが見込まれることから、一時保護児童の生活環境改善を図るため、改築整備を行っているとのことです。スケジュールについて伺います。

◎答弁

整備スケジュールについての御質問でございますが、現在、中部児童相談所の一時保護所建替え整備を進めているところでございまして、令和7年度の供用開始に向け、令和3年度及び4年度においては基本・実施設計を実施し、令和5年度には解体工事、その後、令和6年度にかけて建設工事を実施する計画としているところでございます。

また、新たな一時保護所につきましては60人まで受け入れられる施設とし、児童の権利擁護に配慮した運営に向けて、施設内の生活空間のユニット化、個室対応の推進、個別対応の強化などを計画しているところでございます。

なお、建替え期間中の仮設施設につきましても、児童居室は原則として個室とし、定員を現行の20人から10人増加して、 30人としているところでございます。

要望

専門的知識の獲得を目指す人材育成については、さらに充実させる必要があります。同時に、いま医療、介護の現場も同様ですが、長時間勤務、実情にあわない低い賃金の問題が就労を定着させる上で大きな壁になっています。この問題の解決に取り組まれるよう、強く要望しておきます。