活動レポート

都留市の小水力発電「元気くん」をみてきました。

2012年10月4日

10月4日、都留市の小水力市民発電所「元気くん1号2号3号」や、その電力を活用した「エコハウス」「食栽培施設」について、現地を見ながらお話を伺ってきました。

平成16年度、都留市は市制50年を記念して、水のまち都留市のシンボルとして、また、利用可能なエネルギーの中で、最も期待される小水力発電の普及・啓発を図ることを目的に、家中川を利用し、市役所を供給先とする木製下掛け水車方式による小水力発電所「元気くん1号」を市民参加型で実地したそうです。

さらに、平成22年度に「元気くん2号」平成23年度には「元気くん3号」が稼働しました。「元気くん」が発電した電力は、都留市役所や、夏はすずしく、冬は温かい「エコハウス」、アイスプラントやニンニクを加熱してつくる黒ニンニクなどをつくる植物栽培展示施設「城南創庫」に供給されています。

DSC02981 「元気くん1号」の発電方式は水路式、有効落差は20m、出力20kw

 

 

 

CIMG8715 (2)「元気くん2号」の発電方式は流れ込み式、有効落差は3,5m、出力19kw

 

 

 

 

 

CIMG8709 「元気くん3号」の発電方式は水路式、有効落差は1,0m、出力7,3kw

 

 

 

「家中川小水力市民発電所」の1号、2号の導入にはさまざまな機関からの補助金のほか、住民参加型市場公募債を活用し、市民からの協力を得たそうです。この公募債は、「水力発電のようにクリーンな発電は{都留市}から、私たちを育んできた地球への{恩返し}である」という意味から「つるのおんがえし債」と名付けられたそうです。

4号機以降を作る予定があるのかを伺ったところ、「あくまでも小水力発電は、自給自足のできる範囲でと考えています。これ以上増やすと、売電目的になってくるので、今のところ考えていません」とのことでした。

DSC02985

都留市は、周囲が美しい山々に囲まれ、桂川が市域の中央を流れています。市は、この河川に沿って帯状に作られていて、川の流れは、ちょっと早いですが、水遊びがしたくなるほど、とてもきれいでした。