補聴器を使って聞き取りできる難聴者の方や、お年寄りで耳の遠くなった方は、広い会場での会議や講演会、音楽会などざわざわした場所では、音声を正確に聞き取ることが困難になっています。「磁気ループシステム」はこういう場合のために開発されたもので欧米では集会場、劇場、病院や役所に設置されています。日本の自治体の中でも、福祉の観点から会議室や多目的ホール、スポーツ施設などに、バリアフリー設備として導入しているところが増えてきています。川崎市の現状と対応についてただしました。川崎では聴覚障害者情報センターと私立ろう学校の2カ所のみの設置、貸し出しはわずか2セット。あまりにも少ない。
情報文化センターや難聴者協会の方に話を伺うと、会議に磁気ループセットを持っていくのは車がないと大変。持ち運びしなくてもそこに設置されていれば助かる、とのことでした。公共施設、とりわけ市内4カ所の身体障害者福祉会館、福祉パル高津、福祉パル中原、溝の口地域福祉施設ちどり、エポック中原の社会福祉協議会には、最優先で設置することを要望しました。市側は関係団体と協議していくと答弁。
今後新たに作る公共施設には磁気ループを設置するよう要望しました。