第56回川崎母親大会が、「エポックなかはら」で行われました。私は母親大会のスローガン「生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」が大好きです。
草の根の母親、女性のねがいを持ちよって開かれる母親大会。歩み続けて60年!誰でも気軽に参加できる大会です。憲法、暮らしを守り、子どもたちの輝く未来をめざして力を合わせることを呼びかける母親大会、なんてすてきでしょう。今日は、川崎キッズ チアリ―ティング「バンビーズ」の皆さんの笑顔がかわいくて、元気いっぱいの演技が何ともいえず、ほほえましかったです。ハンドベル「ねぎぼうず」の皆さんの演奏も透き通った音色がすてきでした。
記念講演は「人はつながりの中でいきていきたい」~無縁社会と私たち~のテーマで、NHKプロデューサーの板垣淑子さんがお話をしてくださいました。NHKスペシャル「ワーキングプア―~働いても働いても豊かにならない~」「無縁社会~無縁死3万2千人の衝撃」「冬の住処は何処に 老人漂流社会」などを手掛けておられます。一人住まいの高齢者認知症の方が、年々増えているにも関わらず、手が届いていない現状を追いかけていて、心が締め付けられるようです。
墨田区では、4000人の高齢者に対し、ヘルパーは7人という状況。もっと早く手が掛けられていれば、進行を止めることができたはずなのに。
おもしろかったのは、大阪の桃谷という地域で行われている取り組み、元気なおばさんが、介護サービスの代筆を行っているとのこと。介護法ではやってはいけないことと分かっているのに、「介護保険より、憲法の方が上だから、人権を守るためにはいいはず」とあっけらかんとしている。ゴミをため込まないように、「この地域に限り、ゴミを強制的に撤去できる条例」を自分たちで作っているという。
他にも、高齢者が支え合い、終のすみかをつくったNPO法人の住宅、暮らしの様子をDVDで見ました。お互い迷惑をかけるのは当たり前、ひとりぽっちで孤独な死を迎えることのないようにと、一緒に住む10人の居住者がそれぞれ自分のできることを、率先して行い、仲良く暮らしている様子がよく分かり、ほほえましい。川崎でも、このような住宅ができようとしています。応援していきたいです。