議会活動報告

請願第83号 ゴールドクレスト社が、アセス逃れ開発の渦中で行った「A区画開発時に公園を作る」との約束を守らせる指導を求める請願の審査が行われ、「趣旨採択」されました。

2014年7月25日

7月25日、環境委員会で「請願第83号」の審査が行われました。この場所は、2006年に最初の計画が持ち上がって以来、あしかけ8年、アセス逃れが一貫して問題になり、まちづくり委員会で2回、環境委員会でも3回も請願や陳情を審査し、すべて採択や趣旨採択されてきました。その間に条例の規則まで改正するような問題をなげかけてきました。その最後の空き地「A街区」がいよいよマンションになります。今回で6回目の審査です。ここでは環境アセスメントとはいったいなんなのか、アセスによって本当に市民の住環境が守られるのかが問われており、請願者もそれを問いかけておられます。

公園については、「総合調整条例第9条では、3000平方メートル以上の敷地に住宅を建てる場合には、敷地面積の6%以上の公園を市に提供しなければならない」となっていますが、アセスを逃れるために、BとDを先に別々の建築として行ったことで、それぞれが2158平方メートルであり、3000平方メートル以下ということで、公園を提供することも逃れる結果となっています。

C区画を建てる際、アセスは行われませんでしたが、総合調整条例に基づく手続きは行われました。この経過の中では、事業者は住民にきちんと説明会も開かず、川崎市に勝手に「説明報告書」を出しました。このことについても市議会では、陳情が趣旨採択され、川崎市は文書指導を行いました。この指導に従って事業者が説明会を行い、要望書に対する回答書を作りました。請願者らがゴールドクレストから受け取った回答書には、A街区に公園を作ることについては「ご要望にお応えします」と明確に公園を作ることを認めているのにたいし、事業者は、約束していないと卑怯な逃げを行おうとしています。

このような事業者の態度に対し、審査の中では、各会派から、手厳しい指摘が行われ、請願83号は、全会一致で「趣旨採択」となりました。