議会活動報告

9月議会「決算委員会」で質問しました。

2014年10月28日

今回から、あたらしい形式での決算委員会が行われました。私は、9月22日環境局に、9月26日交通局に質問しました。

●廃棄物減量指導員(環境局)

ごみの減量とリサイクルを目的に作られた廃棄物減量指導員制度。現在1859人の方が「減量の普及やリサイクル活動の指導」にあたっておられます。ごみ置き場は10世帯から15世帯で1か所が基本ですから、指導員は270世帯に1人、平場の住宅では20カ所近くのごみ置き場が対象となります。私は指導員アンケートに寄せられた「指導員のことを知らない。注意しても効果がなく怒られることもある」「廃棄物以外の相談もあったり、どう指導していいかわからない」などの声を紹介、市として丁寧な対応と、それにふさわしい報奨金にするべきと質問しました。

市は報奨金については、当初は個人へ支給していたが、地域ぐるみの活動を重視し、住民組織団体への支給に改めたため、減額になっていると答えるにとどまりました。

●小型家電のリサイクル(環境局)

2013年の小型家電リサイクル法の施工にともない、川崎市でも不要になった携帯電話やデジタルカメラなどから貴金属やレアメタルなどを回収し有効活用することを目的にリサイクルに取り組んでいます。しかし、回収ボックスは市内でわずか18カ所。今後、全市的に展開していくのであれば、収集運搬、処理処分などしっかりしたルールを、市民の目に見えるようにすべきではないかとただしました。

市は昨年の収益が24万円であったこと、今後効果的な回収方法として既存の収集システムを生かして回収し、運搬・処理についても検証したいと答えました。

●普通ごみと資源物の収集(環境局)

2013年からごみの分別収集が広がり、普通ごみの収集が週3回~2回となりました。私は、普通ごみ、ミックスペーパー、プラスチックの収集実態についてただしました。

私は、普通ごみについては、生ごみの臭気対策やおむつ対策のため、夏場だけでも週3回収集は必要ではないか、プラスチック飛散防止やカラス対策ネットの配布など工夫が必要ではないかと尋ねました。また、昨年収集変更にともない、町内会や自治会への説明は行ってきているが、説明会以降の実態や新たな問題への対応、今後の取り組みなど随時市民に説明していくことが必要だと求めました。

市は、今後とも住民の方々と調整し整備環境・散乱防止に努めると答えました。

●バス運転手の労働時間ただちに是正を( 交通局)

市バスの運転手2人が300時間を超える勤務をしていたとの報道がありました。8月1カ月で40歳男性が344時間、50歳男性が335時間勤務だったということです。 私は、労働基準法では1日8時間、1週間40時間となっており、40歳男性は1週間89.75時間、50歳男性は85時間と法律をはるかに上回る、過労死ラインを超えるものと指摘。また、塩浜、井田、鷲ヶ峰営業所の時間外勤務実態では年間を通して89.75時間とか、85時間など市の平均拘束時間52.5時間を大幅に上回っており、実態をただしました。

市は突発的休暇には予備勤務者で対応しているが人数が不足していること、一部の運転手に時間外勤務が集中しているので、勤務体系の見直しをしていると答弁。

私は、各営業所で基準時間を上回っている人数が145人にものぼること、決して一部の運転手にだけ過重負担がしわ寄せされている問題ではないことを指摘、その背景には運転手の人数が決定的に不足していると追及しました。

市は、安全・安心な輸送サービスの提供のために要員の確保は大変重要であると答え、運転手を10月に10人、非常勤嘱託運転手を4人採用、さらに1人を予定していると答弁。

しかし私は、もともと4月時点で18人不足しており、すでに来年3月には、10人の方が退職予定であることを指摘し、運転手を増やすことや抜本的な対策をとらないと、重大事故につながりかねないとただしました。

●バスの上屋とベンチの整備、新設早く (交通局)

市バスの「ステージアッププラン」に基づき行われている、腐食・劣化した上屋とベンチの整備、新規設置について伺いました。麻生区には柿生線と新ゆり線の2路線が走っていますが、新ゆり線路線のバス停によっては、「ベンチがない、壊れたままになっているベンチもある。上屋がない、設置してほしい」との要望が利用者から出ていることを踏まえ対応をただしました。

市は、「プログラム」に基づき計画的に代替整備し、新規設置も設置可能な未整備についても、期間中に100%設置を目指したいと答弁しました。