議会活動報告

予算特別委員会で質問しました③

2015年3月9日

リニア新幹線計画は暮らし、環境を大破壊

昨年末から11カ所で沿線住民に行われていたリニア事業説明会が終了しました。説明会では、工事にともなう膨大な残土、地下水切断や振動、電磁波、大気質、環境保全協定、採算性など多岐にわたる質問が出されましたが、JR東海はこれらの質問には具体的には答えず、ポイントをずらした回答で、参加者の納得のいくものになっていません。私は、沿線の85自治会・町内会からの要望に応え、これで終了とせず、今後も丁寧な説明会を行うべきだと質しました。市は、個別の説明会の要請に対応するようJR東海に求めていくと答弁。

また、非常口が設置される予定の東百合丘隣接の住民からは、残土を運ぶ大型トラックにより生活環境が激変する不安、特に通学路への歩道設置の要望などの陳情にたいして、まちづくり委員会では「JR東海から土地の提供があれば検討する」との答弁がありました。しかし。JR 東海は「土地の提供は考えていない」と回答しています。市民生活への影響を考えると、市として申し入れるべきと求めました。

また、当該市道に工事車両は通行しないとJR東海は説明していますが、この区間は夏場になるとヨネッティー利用もあり渋滞となります。一般車両が工事区間を迂回して市道を使うことは当然考えられることから、市としてもJR東海に対し、土地の提供も含めた対応をするよう求めました。

リニアは地下40mを超える大深度地下を走行します。地盤や地下水への重大な影響が指摘されています。ところがJR東海の説明は根拠も示さず「影響は小さい」というばかりで住民の皆さんの不安はいっそう強まっています。専門家も「地下環境は未知のことが多い」「水枯れや地盤沈下の可能性が大きい」と指摘、精度の高い分析と情報公開をするべきだと強調しています。川崎市のリニア区間には災害用井戸が295カ所あり、飲料水、生活用水として役割を果たしています。この点でも市が強くJR 東海に調査を求めるべきと質しました。

麻生総合高校横の「立抗」の場合、資材搬入や残土排出のルートすら明らかになっていません。残土処理の説明でも、町田市と川崎市での説明会ではJR東海は全く反対の説明をするなど、とても真面目に対応しようとするものではありません。

私は、住民の暮らしや環境に重大な影響を与えるリニア新幹線計画はキッパリ中止することを主張しました。