議会活動報告

2015年6月議会 一般質問続きです。

2015年7月10日

次に学校の給食調理室の改善についてです。

岡上図1質問⑧

川崎の飛び地にある岡上小学校を見せてもらいました。そしてビックリしました。

まず、調理員さんのトイレですが、学校給食調理員は調理室内のトイレに入らなければならない規則なので、調理室内のトイレにはいりますが、それが、和式のトイレです。仕事柄、重いものを持ち上げたりすることから、腰痛になり、腰を痛めているのに、和式のトイレにしゃがみこむのはあまりにも気の毒とのことでした。文部科学省の「学校給食衛生管理の基準」では「衛生的で、使い易い位置にあること」としています。早期に改善すべきと思います。伺います。

◎ 答 弁

学校からの営修繕の要望に対しましては、現場の確認や学校管理職の意見等を聴取するとともに、教育委員会において緊急性・安全性等を考慮し、教育環境の維持・改善に努めているところでございまして、岡上小学校の調理員用トイレにつきましても改善を図ってまいります

質問⑨岡上図2

次に、野菜を洗うシンクについてですが、本来なら3槽式のところを2槽式で設置されているため、「たらい」などを使って3槽式にしているとのことでした。「学校給食衛生管理の基準」によれば「3槽式構造とすること」としています。これは「学校給食に使用される野菜類は2次汚染をうけている可能性があり、納入された食材は3槽シンクにより丁寧に洗浄し、食中毒を起こすリスクを低減するため」としています。2槽式は文部科学省の基準にも反するのではないでしょうか。しかも学校は「6年前から申請しても改善されないままだ」といいます。教育委員会自らが学校給食衛生管理基準に違反しているようでは困ります。急ぎ各学校を調査し、2槽式の場合ただちに3槽式に改めるべきです。伺います。

◎ 答 弁

給食室のシンクにつきましては、学校給食衛生管理基準において、「加熱調理用食品、非加熱調理用食品及び器具の洗浄に用いるシンクは別々に設置するとともに、三層式構造とすること」と規定されているところでございます。

本市におきましても全ての学校の実態を把握し、学校給食衛生管理基準に基づいた、給食室の環境改善を図ってまいりたいと考えております

(3層式に改正してからすでに、7年がなろうかというのに、全学校の実態把握さえ行っていなかったことに、驚きました。急ぎ、調査士、改善するよう要望しておきます。)

岡上図3質問⑩

給食室の雨水対策ですが、この学校の給食調理室は半地下のようなところに設置され、体育館側の入り口と、給食職員などの出入り口から、大雨や台風のときには大量に水が入りこんでくるために土嚢を30個つまなくてはならず、毎回大仕事になっているという訴えがあり、私も直接みてきました。子どもたちの衛生上・また健康にとって重大問題であり、早急に調査し、入り口に雨水が入り込まないような対策をすべきです。伺います。

◎ 答 弁

既に、岡上小学校の現場を担当が確認し、給食室周辺は、雨水がたまりやすい構造になっていることを確認しているところでございます。

建物の構造上、抜本的な改善は難しい状況ではございますが、排水機能を確保するための措置を適宜実施するなど、給食室の衛生環境の改善に努めるとともに、構造上の問題につきましても技術的な見地から調査研究してまいりたいと考えております。

要望

(長期保全計画は、始まったばかりです。2014年、2015年分の設計計画は、明らかになっているものの、2016年以降は未定のままです。今回具体的に取り上げた岡上小学校は、築28年です。はじめに言いましたが、20年を超えているものは、全体の7割を占め、学校の老朽化が深刻になっています。すでに、市内各学校からあがっている要望については、早急に対応し、申請待ちにならない対応を要望しておきます。)