10月18日、私の住む町会の親睦を兼ねた研修旅行に行きました。8時にバスに乗り込み、目指すは群馬県富岡市。昨年12月国宝に指定された世界遺産「富岡製糸場」。富岡は、養蚕が盛んで、広い土地があり、水の確保ができ、燃料の石炭が採れるなど、工場建設に適していたこと、何より、外国人(フランス人ポール・ブリュナ氏)指導の工場建設に住民が同意したことが、工場建設に適していたとのことでした。
1987年3月の操業停止までの115年間、休むことなく活躍しました。工場は操業停止後も今日まで建造物は操業当初のまま(当時珍しい赤レンガ使用の壁)保存されていたこともあり、世界遺産に指定されていました。
当時、工女募集をしたところ人が集まらない。その理由は、設立指導に当たったブリュナ氏他10名ほどのフランス人が雇い入れられていたことから、フランス人が飲むワインを血と勘違いされ、「富岡製糸場へ入ると外国人に生き血を取られる」といううわさが広まったからだそうです。今では笑い話しのようですが。
場内では、富岡製糸場のこれまでをブリュナ氏にふんした人が映像で紹介していて、とてもよく分かります。さなぎの模型を置いているのかと思ったらなんと本物で、もぞもぞと動いていてびっくりしました。(場内はとても広いので、十分な時間をとって、見学されるといいと思いました)
製糸場に行く前に、一之宮貫前(ぬきさし)神社(別名・下がりの宮)に立ち寄りました。神社というのは階段を上って行き、上の方に宮があるものですが、ここは階段を下って行くので珍しいそうです。入口の左右に燈篭があり、1865年献立されたとありました。献立者1544人、献納金4,790両と記されているのに驚きました。当時、地元の養蚕農家や、上州、江戸、横浜の生糸・絹商人らが献上したそうです。
お昼は、こんにゃく御膳をいただきました。海苔まき・煮物・天ぷら・佃煮・汁物・デザートまですべてにこんにゃくを用いていました。珍しいのと、おいしいので、ぺろりといただきました。
帰りには、テレビでもおなじみの、こんにゃくパークに寄りこんにゃくのできる工程を見て回り、お土産にいろんな種類のこんにゃくをいっぱい買って帰ってきました(とても重い思い出になりました)