活動レポート

環境委員会で視察しました

2016年2月5日

2月5日、環境委員会で「大師河原貯留管」と「入江崎水処理センター」について視察を行いました。

はじめに、大師河原貯留管を見に行きました。

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  大師河原貯留管は地表から20メートルの立坑を作り、直径6メートルのシールド機で横穴を掘り進め、2キロ先の入江崎水処理センターまでつなげます。穴の周りは、セグメントで押さえ、その内側には、コンクリートを塗りこんでいます。

私は、これまで2度ほど視察をしたことがあります。シールド機を見たときには、あまりの大きさに驚きました。2度目は、掘り進めている途中の、セグメントを貼り付けている様子を見せていただき、今回は、コンクリートで覆われたとのことで、ほぼ工事完了という感じでした。内側に設置された汚水管は、水処理センターまで、緩やかな傾斜が付けられていて、2キロメートルを自然に流れていくとのことです。これほど大きな工事を行うのに、1ミリ単位の計算をして、狂いがないように、工事を進めているのかと思うと「上下水道局の技術はすばらしい」と改めて感動しました。

次に、入江崎水処理センターに行きました。

川崎市には、4箇所の水処理センターがあります。(入江崎、加瀬、等々力、麻生)入江崎は、気候変動に対する対応や、地震耐震も含め、老朽化対策として、現在再構築事業を行っています。各処理施設は平成30年度完成予定であり、大師河原貯留管送水管ポンプ棟も同じ時期に完成しつながります。

事業説明の後、下水処理を行っている現場の視察を行いました。集められた生活排水は、微生物を混ぜ、撹拌し、さらにストローを細かく切ったようなものを混ぜ合わせ、そこに汚れを吸い付かせることで汚れを落とし、その後さらに、汚れを沈殿させ、上澄みを流すようにしていました。その後、消毒して東京湾に流すとのことでした。

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はじめの撹拌している場所は、かなりにおいも汚れもひどかったのですが、上澄みになったころには、においも無く、魚も育てることができるほどでした。

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  最後に処理水を東京湾に流し込むところの落差1,4メートルを利用して、小水力発電を行っているとのことでした。

家庭排水はできるだけ汚さないで流す工夫や、努力をいっそうしなくてはいけないなと思いました。