3月6日、「焼け跡から」を観る会実行委員会主催、柿生仏教会共催の「焼け跡から」という舞台を見てきました。
あらすじは、昭和20年、学童疎開中、東京大空襲で家族を失った子どもたちと新米和尚の物語。
焼け跡の残骸が残る上野駅の裏側で野良犬のように追い回される孤児グループと出逢った和尚は、ひとつのリンゴをみんなで分け合って食べる孤児たちの姿に突き動かされ、希望の芽を見出し、信州の自分の寺に来ないかと誘います。 戦争は終わったけれども、新米和尚と、孤児たちの生きるための戦いが始まる。というものです。
案内チラシには、千葉県の長寿院住職の篠原鋭一さんが、「この作品はとても重要な舞台だと思えてならない。「焼け跡を見る日」が近づいているかも知れないと思うから」と書かれていました。私も戦後70年の今、「戦争法」が重大な局面にあるからこそ、戦争は絶対起こしてはいけないというメッセージをいろんな形で発信していく必要があると思います。そんな思いを込めて舞台を観させていただきました。
花まつり記念公演によせて、柿生仏教会会長で住職の菅原節生さんが寄せたメッセージの中に、こんな言葉がありました。「戦後70年が過ぎ、忘れてはいけないことが忘れ去られ、大切な記憶が風化しつつある今、戦争の惨禍は想像以上に様々なところにいきわたっていることを見つめなおさなくてはなりません。この劇は、どの世代の方にとっても戦争のもたらすものへの見方をさらに広げ、深めるきっかけになると思います。」と。本当に、そうですよね。