ちょっと一言

「さとにきたらええやん」観ました

2016年7月31日

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  “日雇い労働者の街”とよばれてきた大阪市西成区釜ヶ崎で38年にわたり取り組みを続ける「こどもの里」。子どもの遊び場であるとともに、各家庭のケースに応じた宿泊機能、長期的な養育を行う里親としての機能を持つ場所を取り上げた映画「さとにきたらええやん」。新百合ヶ丘のアートセンターで上映されるので観てきたらと進められ、足を運びました。

「こどもの里」は、障害者の有無や、国籍の違いに関わらず、0歳から20歳ぐらいまでの子どもが無料で利用することができます。学校帰りに遊びに来る子、一時的に宿泊する子、様々な事情から親元を離れている子・・・そして親や大人たちも休息できる場として、それぞれの家庭の事情に寄り添いながら、地域の貴重な集いの場としてあり続けてきました。時には悩み、立ち止まりながらも全力で生きる子供たちと、真剣に向き合う職員や大人たち。

子どもたちやお父さん、お母さん、日雇労働者の多い地域の人たちとの交流、路上生活者との触れ合いなど、涙と笑いあふれる日常を追いかけています。

親と離れて1人になっても、障害を抱えていても、「さとにきたらええやん」、子どもも大人も集まる「みんなの“さと”にいつでもおいで」。と両手を広げて、呼びかけられた気がしました。

(アートセンターで、8月12日まで上映しています。1日1回のみ)