11月14日・15日・16日にかけて、大阪・京都・滋賀に「生活困窮者対策、子どもの居場所、子ども支援」の取り組みを行っている場所を視察してきました。
14日、はじめは、大阪羽曳野市役所で「生活困窮者自立支援、子ども支援等について」パワーポイント形式でレクチャーを受けました。
①羽曳野市の生活困窮者自立支援事業の取り組みと主な特徴、具体的成果の事例、支援体制、行政・市民・団体・地域との連携。
②生活困窮者、生活保護受給者の就労支援の取り組み、
③市民グループの夕方支援「チルサポ」の取り組みと行政の支援、
④羽曳野市の「こどもの貧困」の状況
⑤子どもの学習支援、子どもの居場所づくり、子ども食堂の取り組みなどについてお話を伺いました。
学習支援については具体的施策が出来ているが、学習するところまで至らず、生活することさえ大変な子どもの支援が必要なことから今は「こども食堂」が広がっているそうで、深刻です。直営で行っていることのよさがよくわかりました。
次に、「西成区山王こどもセンター」に行き、前島麻美施設長から、センターが出来た背景から、活動の様子をお聞きしました。
こどもセンターは、子どもたちの安全で楽しい放課後を守るため、また、保護者が安心して就労できるよう、地域の中に開かれた児童館です。主に、小学校の児童を対象にしていますが、だれでも参加できる児童館で、幼時から青年たち、他校の障がいを持つこどもたちを含め、幅広い年齢層の参加があります。 こどもセンターは、学童に行くにはお金が必要で行けない、不登校の子は自分からはワクワクには行けない。そんなとき、ここは、行きたいと思う子は誰でも来ることができ、18歳まで受け付けているところだそうです。
2011年には、子どもセンターを巣立つ障がい児のために、山王おとなセンター(就労継続支援B型事業所)を開設しました。
今日の最後は、「西成区釜ケ崎こどもの里」に行きました。日雇労働者の街・あいりん地区。36年前に開設された「こどもの里」は学童保育や緊急一時宿泊、親と暮らせない子ども向けのファミリーホームなどの居場所を保障しているところです。子どもの支援施設の先駆け的存在ともいえるところです。うんえいしているNPO法人理事長の荘保共子(しょうほ ともこ)さんにお話を伺いました。
こどもの里は誰でも行ける、遊び、学び、生活できる、子どもが安心して過ごせる居場所です。
「子どもの里」の案内には
誰でも利用できます。
子どもたちの遊びの場です。
お母さんお父さんの休息の場です。
学習の場です。
生活相談 何でも受け付けます。
教育相談 何でも受け付けます。
いつでも宿泊できます。
…緊急に子どもが一人ぽっちになったら
…親の暴力にあったら
…家がいやになったら
…親子で泊まるところがなかったら
土・日・祝もあいてます。
利用料はいりません
と書かれています。私はこの「こどもの里」のドキュメンタリー映画、「さとにきたらええやん」を2度観ましたが、この場所では本当にこの通りのことが行われています。
日本共産党川崎市議団は、12月12日(月)17時30分から川崎市教育文化会館6階・大会議室で、「子どもの里」の様子を映画にした「さとにきたらええやん」上映と、子どもの居場所を考えるつどいを行います。子どもに関わるすべての方々に観ていただきたいと思います。