私は3月6日の予算特別委員会で、街区公園の整備について、緑地保全について、柿生駅周辺の整備について、教育環境の整備について、中学校給食についての5点について、質問を行いました。
質問①
●街区公園の整備はやく
10年間の「緑の基本計画」もあと残すところ1年。子どもやお年寄りでも歩いていける公園の設置を掲げ、災害時でも避難所として機能を持たせる街区公園。最小単位を小学校区とし、その3分の2に公園を充足する目標です。これまで3カ所の公園が整備されましたが、29地区が残っています。
私は、昨年の共産党代表質問への市の答弁で「寄付による民有地取得や公有地有効活用」とあることを示し、具体的な対応の経過を尋ねました。市は生産緑地や駐車場などの調査・土地所有者への聴き取りを行ってきたこと、公園未設置地区情報をホームページに掲載したと答弁。
私は、基本計画達成のためには、土地取得費の予算化、人員の確保は欠かせないと指摘し、実現を求めました。市は適正な体制と予算確保に努めると答えましたが、実際の予算案では増えていません。この点を指摘し、改めて街区公園整備の立場は今後も変わらないのか尋ねました。市は「今後も街区公園の整備を推進する」と答弁しました。
さらに私は、山坂の多い所では、公園に行くのにひと山越えていかなければならないことを、お母さんからの「子どもと遊びたいが、山を越えるのは大変。もっと近くにつくれないか」という声を紹介し、実情に合った整備を求めました。
質問②
●緑地保全は市民の強い要望
都市化の中で、「緑をなくさないで」という市民の要望は強まっています。私は改めて緑地保全について、緑地を恒久的に保全できる「特別緑地保全地区」と、協定5年で解除可能な「緑地保全協定地区」の現状について伺いました。2016年予算額は8億7200万円、17年度予算要求8億2300万円で4900万円の減と市は答弁。
また、新たな保全協定を結ぶための訪問活動強化について質問したのに対し、市は「JAセレサ川崎の関係機関との連携強化」「より多くの地権者へ制度周知を徹底する」と答えました。私は、具体的な改善策とともに、奨励金の引き上げを求めました。市は「緑地保全制度の紹介やリーフレット配布などをすすめる」「奨励制度については地権者に税金の1.1倍から1.5倍の奨励金を支払っている」と答弁。
川崎市の環境審議会「緑と公園部会」は、「緑の保全」をテーマに熱心な議論を行いましたが、どう整理されたのか質問しました。市は約236㌶の緑地が保全と答弁。私は、保全の努力を評価しつつ、まだ244㌶の緑地が未実施となっていると指摘、市民の意見を聞き、討論する機会を求めました。市が、パブリックコメント等により意見を聞くと答えたのに対し、私はパブコメにとどまらず市民とともに「緑の基本計画」を作り上げるように要望しました。
質問③
●柿生駅周辺 危険な実態解消を
小田急線柿生駅をはさむ二つの踏切は危険な実態があります。とりわけ朝夕時には車の混雑がひどく、小学生、高校生の通学路にもなっていることから接触事故が起こらないかいつもひやひやしています。
私は、踏切道指定基準から見て整備や拡張などの対策を求めました。国の基準によると、この踏切は、「歩行者ボトルネック踏切」「高齢者等の安全を確保する踏切」などと位置付けられています。また、踏切の拡幅は困難だが「踏切内歩道のカラー化」や「かしこい踏切の導入」など行っているが、さらに小田急電鉄との協議を進めると答えました。
次に、世田谷町田線道路の上麻生工区について質問。完成時期が延期された理由と工事の進み具合や、住民の方々の要望が強い柿生駅に接続するところに信号機設置の進み具合を尋ねました。市は、用地取得に時間がかかったこと、信号機はⅡ期工区の計画の中で協議したいと答弁しました。柿生駅北口付近から町田市境区間の渋滞解消対策を求めたのに対し、柿生陸橋の拡幅と合わせて整備を行う計画であると答弁しました。柿生駅南口から商店街を通る狭い道路の対策については、柿生町田線は用地取得63%、現在は関連道路の付け替え工事を行っていると答えました。
質問④
●教育環境の整備改善は待ったなし
学校のトイレはこれまで「臭い、汚い、入るのが嫌だ」といわれていましたが、「きれいに明るくなったトイレ」には子どもたちが喜んではいるようになりました。私は、トイレの快適化の実施状況について質問。本年度末までに107校で完了とのこと。来年度に快適化7校、再生整備3校を予定、未実施は17校と答弁。さらに、私はプライバシー上の問題があるトイレの改善と、歓迎されている学校調理員用トイレの洋式化の取り組みをさらに進めるよう求めました。
給食調理場の3槽シンクの改善については7校で実施されたこと、ひきつづき導入を進めていることが示されました。
特別教室の冷房化について、これまで音楽室だけでなくすべての特別教室に設置するように求めてきました。市は昨年度14校38箇所、今年度14校17箇所で空調改修したこと、これらの学校以外についても、さらに検討していきたいと答弁しました。
質問⑤
●中学校給食をより安全・安心に
給食の配膳・運搬について、階段を使っての運搬の危険や時間がかかることなどの改善が急がれます。私は、各中学校にあるエレベーターを活用し配膳の改善について尋ねました。ある学校では1年生の教室が4階にあるため、狭いエレべーターに入る折りたたみ式配膳台の購入を予定しています。自校調理野中学校では調理員がエレベーターで配膳台を各階に届けています。生徒にとって事故のリスクも減り、配膳時間の短縮にもつながります。エレベーターの活用と、まだ設置されていない学校への設置を求めました。市は学校によって生徒数などが大きく異なることもあり、生徒数が多い学校は配膳場所を複数に、配膳員も含め、学校との調整を図り検討していると答えました。
また、配膳員について各学校最低3人、大規模校や校舎の配置などによっては見合った人数が必要との指摘に対し、市は「ヒヤリングなど行い、検討を進める」としてきました。この検討状況について質問しました。市は配膳業務の委託に向けて手続きを取っていること、各学校との調整を進めると答弁しました。
併せて私は、給食運搬用トラックが配膳室に直接搬入できないため、教室の廊下を通らなくてはならない学校が11校あることから、授業の妨げにならないよう対策を要望しました。