活動レポート

多摩美の山の植物たち

2017年11月6日

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  11月5日の晴れわった日、麻生区にある多摩美の山の自然観察会に夫婦で参加しました。小田急線よみうりランド前駅からすぐの登り道。最近の植物の状況やルーペの使い方を観察アドバイザー(高橋英さん)から説明を受けた後さっそくスタート。

足元には普段歩いていても気づかないような可憐な花たち。白、黄色、ピンク…。ルーペで見ると、小さいつぼみの中に別世界が息づいていました。でも、本来日本にはない外来種が結構あり、生態系に大きな変化が生まれているとのこと。雨や風で運ばれていくことから、実情をよくみて、私たちの生活との調和をどうしていくのか対応が急がれると思いました。

里山をゆっくり上りながら、目についた草花や木々について説明がありました。今年は長雨の影響もあり、花が少なかったとのこと。“どんぐり”も、コナラばかりで、クヌギはほとんどありませんでした。落ちていたクヌギの枝に、翌年のどんぐりの“赤ちゃん”を見つけたときは、子どものときのような興奮した気持ちになりました。(写真はコナラの芽)

里山の登り道はムラサキシキブ通りと名付けられるほど3種類のムラサキシキブが目につきました。かつて里山の緑を守ろうという住民運動の広がりで、川崎市の自然保護の第一号に。この日も、竹やぶの管理のために専門家が出入りするなど、今も自然保護の営みが続いています。でも、十分な管理が行き届かなくて、新しい木々の芽が育たない場所もあるとのことです。

健康もかねてのハイキング。自然とともに生きる私たちにとって、足元の豊かさに気づかされた1日となりました。