私は7月3日に5項目について、質問を行いました。
初めは「上麻生における緑地保全について」です。
8年越しの緑地保全活動が実を結び、昨年11月に「柿生の里特別緑地保全地区」の隣の緑地が「上麻生仲村特別緑地保全地区」として指定されました。私は、孫子の代まで緑が残されることになったことを歓迎し、今後の維持管理について尋ねました。また、一連の緑地の中にある良好な樹林地が、国有地と分かり、市の緑地として指定することを要望しました。さらに、「柿生の里特別緑地保全地区」の活動団体からは、保全活動で出てくる剪定枝や刈草の処理、壊れた柵の対策などについて市の責任で行うこと、また柿生中学校周辺の対象となっていない緑地の保全の取り組みを求めました。
市は緑地の適切な管理を行っていくこと、国有地については関係省庁と協議をしていくこと、剪定枝や刈草については市で処理すること、こわれた柵については調査し対応すること、中学校周辺の緑地保全に向けては土地所有者との交渉を進めていることを明らかにしました。
次に、「日光台団地内の道路整備について」です
麻生区の「日光台団地」は昭和30年代に造成された古い住宅地。私は、住民の方から「下水道がない」「消防車が入ってこられない」「水道管は古いまま」などの声を紹介し対応を尋ねました。市は、公道化した道路については、損傷や未舗装個所も多く、安心・安全な利用のため整備していくこと、下水道整備は公道に認定された道路から来年度より順次整備していくと答えました。
私はまた「朝起きたら玄関前の道路が陥没していた」という住民から寄せられた声を示し、住民の不安解消のため、この地域だけでなく市の崩落危険区域などの抜本的な対策を求めました。市は測量調査をすすめ、用地が新たに必要な場合には地元と協議していきたいと答弁しました。
次に、「就学援助のアルバム代」についてです
私は、就学援助の問題について質問。卒業アルバムについては平成30年度で川崎市の小学校14人、中学校46人の60人に渡っていないことがわかりました。卒業アルバム代については、すでに国では、援助項目に加えられており、また横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡の各市ですでに援助項目に入っていることも示し、急ぎ入れるべきだと迫りました。市は、保護者負担を軽減する観点から適切な援助を検討すると約束しました。
また私は、生徒会費、PTA会費、必須化された武道にかかわる柔道着代の体育実技用具費についても就学援助費として入れるように共産党は毎年要望してきたことを指摘し、実現を求めました。市は、保護者負担の軽減という観点から引き続き協議すると答弁しました。
さらに私は、自然教室の食事等の費用が就学援助の項目に含まれていることから、自然教室として行うスキーのウエアー、帽子、手袋はレンタルで実費となっており、約1万円かかると指摘。「この費用が払えずスキーに行けなかった」という声を示しながら対応を伺いました。市は、今後、就学援助制度の趣旨にのっとり適切な援助のあり方を検討すると答えました。
次に「教育環境の改善について」です
43年経過したプールの循環器
私はこれまでも学校訪問を通じて、施設の補修・改修や拡充の要望を行ってきました。市も学校が児童生徒にとって、学習の場であるとともに、安全で快適な環境の整備が重要であると答弁してきました。先日も、栗木台小学校、岡上小学校、虹ヶ丘小学校を訪問。虹ヶ丘小学校では、給食室の真横を通っている下水管が古くなり、大雨時には水があふれ、給食室の出入り口に汚水がたまり、不衛生なことから急ぎ改修の必要があること、またプールでは水の濁りがひどく、プールの循環器も設置から43年になり不具合があることから老朽化対策が急がれることを指摘しました。市は、下水管の排水設備、プールのろ過機や濁りについて速やかな調査と対応をすると答えました。
私はまた、各校から黒板の老朽化のため汚れや傷、書きにくいなどの問題が出ていることを紹介し、可動式黒板の設置を求めました。市は長期保存計画に基づき、3校について現状を確認し学校と協議していくと答えました。
最後に、「重度障がい者が利用できる多機能トイレについて」」です
重度障がいの息子さんのことで相談を受けた私は、多機能トイレについて質問しました。体重が50キロになった息子さんは、外に出かけるときには、大人用の障害者用ベッド付きトイレが必要です。ところが、公共施設や駅のトイレには赤ちゃん用ベッドはつけられてきていますが、障害者用ベットはほとんど備え付けられていないのが現状です。
私は、市民館やカルッツかわさき、ミューザ川崎などの施設や主要な駅には設置してほしいとの要望を示しました。市は、市民館については施設改修時に検討するとともに、着替えスペース確保に会議室を利用するなど対応する。ミューザかわさきには設置されていますが、他の施設では空いている部屋の利用を検討すること、鉄道事業者には要望を伝えると答えました。
また、ディズニーランドでは障害者用ベッドがあり、マークも表示してわかるようになっているとのこと。私は、市内の公共施設、医療、福祉、文化施設や駅での表示マークや多機能トイレの情報についてどう提供していくのか尋ねました。市は、誰もが理解できる絵文字の活用やバリアーフリーマップの改定に取り組んでいくと答えました。