2019年川崎市議会第4回定例会が、9月2日から10月11日まで行われています。9月19日からは、決算特別委員会が行われ、私は、9月20日文教委員会(市民文化局)において、防犯灯LED化ESCO事業について質問を行いました。
質問①
3款1項2目地域安全対策費、防犯対策事業における、防犯灯LED化ESCO事業費について伺います。
市内の防犯灯はこれまで町会・自治会の方が管理していましたが、平成28年度にLED工事が行われ、平成29年度に約6万7000灯が市に移管されました。平成29年度と平成30年度におけるESCO事業委託料の予算と決算について、伺います。
◎答弁
平成29年度予算額は、 1億9,186万円、決算額は、 1億9,060万3,584円となっており、30年度予算額は、 2億140万4千円、決算額は、 2億140万3,584円となっております。
質問②
2018年3月議会において、LED化が進むことにより、CO2排出量や電力消費量の削減はどれほど見込んでいるのか、効果について伺ったところ、「LED化により、従来の防犯灯と比較して、電力消費量やCO2排出量がおおむね半減するものと見込んでいる」とのことでしたが、取り組みの状況について、伺います。
◎答弁
LED化工事前に実施した事前調査では、導入前年間想定の電力消費量、約1,244万kw、 C02排出量、約6,280 tでございました。事業実施後の算出では、電力消費量、約550万kw、C0排出量、約2,800tとなり、削減量は電力消費量、約6 90万kw、 C02排出量、約3,500 t となり、削減率はともに約56%でございます。
質問③
平成29年4月に移管されたのは、約6万7,000灯ですが、町内会・自治会などからの移管リストには記載から漏れていた防犯灯もあったことがわかり、調査掌握し、市へ移管すべきと指摘しておきました。移管が漏れていた防犯灯の移管状況について、伺います。
答弁
市への移管が行われていない防犯灯につきましては、所有者の確認や、公共性の有無などを調査したうえで、適宜LED化工事の上、市への移管手続きを行っているところであり、これまで平成29年度に136灯、 30年度に32灯を移管しております。
質問④
2年間で、新たに168灯を移管したとのことです。
防犯灯の移管とは別に、町内会・自治会から新たな防犯灯の設置要望があるとのことで、平成29年度は、508灯の設置申請があり、271灯の設置を行ったとのことです。平成30年度の申し込み状況と設置数について伺います。
◎答弁
町内会・自治会等からの要望に基づく、平成30年度の新設要望数は512灯で、設置数は310灯でございます。
質問⑤
防犯灯設置予定数は、当初の説明では年間約1,500万円の予算で、新設の場合で約750灯と聞いておりました。なのに、平成29年度は508灯の申し込みに、271灯の設置、平成30年度は512灯の申請に、310灯の設置とのことです。申請したにも関わらず設置残しがあることから、予算を付けて、設置すべきとの質問に、「新規設置については、ESCO事業者との契約の範囲内で、地域で優先順位の高いものから設置していく」との答弁でした。ですが、申請のあった508灯は、すでに、設置してほしいとの要望があったにも関わらず、町内会や自治会の負担になることから設置をためらっていたものが、多くあると聞いています。「当面は申請数の推移を注視していく」とのことでしたが、平成30年度も、512灯の申請に310灯の設置です。予算を増やして、対応すべきと思います、伺います。
◎答弁
当該ESC0事業につきましては、 10年間を契約期間とする、総額、約22億7千万円の契約を締結し、その中で毎年、約1,500万円の範囲内において、防犯灯の維持管理と新規設置を行うこととしております。しかしながら、平成30年度は、当初の想定より維持管理費が増加したことから、 ESC0事業全体の契約金額は維持したまま新規設置に充てる予算を確保するため、「防犯灯設置費補助金」の不用額から、約1千万円の予算流用を行って、対応したところでございます。今後も契約金額の範囲内において、新規設置に対応する配分を検討してまいりたいと考えております
意見要望
当初の想定より、維持管理費が増加したことから、町会・自治会への補助金の不用額を使って対応したとのことです。それでも202灯が未設置です。来年度も、これまでと同じように申請が500灯を超えることが予想されています。今後については、エスコ事業の契約金22億7千万円の範囲内で、新規設置に対応する配分を検討していくとの、前向きの答弁をいただきましたので、よろしくお願いいたします。