議会活動報告

学校司書配置事業について、質問を行いました。

2019年10月7日

9月26日、決算審査特別委員会、文教分科会(教育委員会)において、学校司書配置事業について、質問を行いました。

質問①

13款1項5目教育指導費、読書のまち・かわさき事業及び学校司書配置事業について、伺います。

2015年から行われている学校司書配置について、これまでの配置及び、今後の計画について、伺います。また、配置された学校での効果(子供の声を含む)について伺います。

◎答弁

平成27年度に小学校各区1校に1名の配置で始まった学校司書配置モデル事業は、平成30年度から本格実施となり、現在、小学校35校に学校司書を配置しており、令和3年度までに56校に配置する予定でございます。また、配置校における効果といたしましては、学校司書が常に学校図書館にいることで、児童からの図書にかかわる相談に適切なサポートをすることができ、来館児童数並びに貸出冊数の増加にもつながっており、また、授業で使う資料や関連図書の紹介等、授業支援の取組も広がっているものと考えております。児童からは、本の種類を増やしてほしい」「おすすめの本や新刊図書を置いてほしい」等、様々な領域の本に関心をもつ声が高まっており、また、「本を一緒に探してほしい」という学習支援に関する要望も多く、調べ学習における本の活用への意識の高まりも伺えるところでございます。

質問②

2018年から2021年までの期間を第2期教育プランとして、56校まで学校司書を配置する計画とのことですが、全校配置のまだ半分でしかありません。第2期教育プラン以降の計画も明らかになっていません。これでは、2015年から配置された学校から、10年以上も後の配置になるのではと危惧されます。小学校1年生が、中学校を卒業してしまいます。横浜市は、2013年度から4年目の2016年度に小・中・特別支援学校全校500校に学校司書を配置しています。本市も、「早期に全校配置を目指していきたい」とおっしゃっておられたのですから、計画の前倒しをして、全校配置すべきと思います。伺います。

◎答弁

令和4年度以降の学校司書の配置計画につきましては、川崎市総合計画及び、かわさき教育プラン第3期実施計画に位置付け、配置の拡充に向け着実に取り組んでまいりたいと考えております。

質問③

中学校においては、現在非常勤職員として各区3名ずつ、合計21名の総括学校司書が、担当校を巡回し、中学校の図書担当教諭との情報交換や、図書委員の活動への支援を行っているとのことですが、中学校においても学校図書館に常に司書がいることを検討すべきとの質問に、「総括学校司書の在り方についての、検討も進めていきたい」との答弁がありましたが、検討状況について伺います。

◎答弁

総括学校司書は、拠点校から小中学校・特別支援学校を巡回訪問し、学校図書館や児童生徒の読書活動の状況を把握し、学校図書館の環境整備支援や学校図書館総合システム運用支援等を行っており、現在各区3名、計21名の総括料交司書を配置しております。総括学校司書の在り方につきましては、学校図書館の在り方について「読書のまち・かわさき事業推進会議」や「子ども読書活動連絡会議」で委員の方から御意見をいただく中で、併せて検討を進めているところでございます。

質問④

学校司書の身分や勤務条件について改善する必要があります。本市での学校司書については、勤務時間は1回3時間、年150回で総時間数は1年450時間、報償費は時給1000円で、年額にすると最大でも45万円です。お隣の横浜市は1日6時間以内、週5日勤務、年175回で総時間数は1,015時間、年額111万6,500円です。また、司書の身分については常勤を求めますが、せめて非常勤の学校司書の配置を求めたところ、学校司書と図書担当教諭や、担任との連携のために相談する時間を確保することは、子どもたちの読書活動の充実を図るために重要なことと考えていることから、配置回数の改善等について、関係局と協議しながら、検討していくとのことでしたが、その後の検討状況について、伺います。

◎答弁

学校司書は「学校司書設置要綱」において、 1回3時間、年150回以内で配置することとしております。これは、多くの小学校が中休みや昼休みを図書の貸し出し時間としており、その時間に学校司書が業務に就くことができるように考慮したものでございます。モデル校配置事業の検証結果を踏まえ、担当教諭との連携のために相談する時間の確保等の課題を受けて、校長の判断と学校司書の同意のもと、一日に2回勤務することや学校図書館の開館日に限らず、学校司書の業務にあたることも、平成30年度から可能としたところでございまして、現在は円滑に運用され効果を挙げているところでございます。