3月10日に行った予算審査特別委員会での「教職員の負担軽減について」の質問と答弁は以下の通りです。
教職員の負担軽減について、教育次長に伺います。
質問①
文科省の2019年1月25日の通知では、「1 か月の超過勤務時間は、45時間以内」となっているにもかかわらず、市内の教職員で 45時間を超える教員は、小学校で69,0%、中学校で82,9%となっているという深刻な長時間労働の実態を示し、教員の長時間労働の解決には、教員の増員や業務の削減が必要であると指摘し、教職員事務支援員については市立学校 179 校のうち配置されているのは28名で、部活指導員は7校の配置にとどまっていること、留守番電話も
小学校にしか配置されていないことから、早急に全校配置することを要望しま
した。教育次長は「教職員事務支援員や、部活動指導員の配置校における教職員へのヒアリング等、効果検証において、いずれの取り組みも、教職員の負担軽減を図るうえで、有効なものと認識しているので、留守番電話を市立中学校に設置するとともに、教職員事務支援員や、部活動指導員の配置の充実に向けて、取り組んでいく」と答えておられました。
今回示された 2020年度予算の報告では、教職員事務支援員を28校から76校
へ、部活指導員は、7 人から 26人に拡充するとのことです。内訳について伺います。
どこの学校に事務支援員、部活指導員が配置されるのか、学校としては期待をしてぃることとおもいます。配置状況について、伺います。
◎答弁
教職員事務支援員等についての御質問でございますが、教職員事務支援員につ
きましては、来年度28校から76校に配置してまいりますが、内訳といたしましては、小学校70校、中学校6校でございます。年度当初の配置に向けて、現在、教職員事務支援員の選考を行っているところでございます。
また、部活動指導員につきましては、来年度、中学校7校から26校に配置する計画としており、校長会とも協議しながら、配置校を決定してまいりたいと考えております。
質問②
事務支援員、部活指導員の業務内容について、伺います。
◎答弁
業務内容についての御質問でございますが、教職員事務支援員につきまして
は、主に、学習プリントの印刷、チラシや学校だより等の配布物の仕分け、教
材作成の補助、学校行事・式典等の準備補助、掲示物の掲示、電話対応・来客
受付などの業務を行っております。
また、部活動指導員につきましては、主に、部活動の実技指導や年間・月間計
画の作成、大会・練習試合等の引率などの業務を行っております。
質問③
教職員事務支援員や、部活動指導員の配置校における教職員へのヒアリング等、効果検証を行ったとのことですが、配置による効果について、伺います。
◎答弁
配置による効果についての御質問でございますが、教職員事務支援員につきましては、支援員が学習プリントの印刷や配付物の仕分けなどの事務作業を行うことで、教員が始業前や児童の休み時間等にも子どもたちとかかわる時間が増えるとともに、教材研究や授業準備などの業務に集中して取り組むことができるなどの効果や、教頭や教務主任が校内巡回等を行うことができるなどの
効果がみられております。
部活動指導員につきましては、指導員が教員にかわって部活動指導や大会等の
引率など顧問業務を担うことで生徒指導や授業準備等に取り組めたことや、士
日に休みが確保されるなどの効果がみられております。
質問④
私たちが昨年行った学校訪問では、事務支援員が配置されている’学校では大変喜ばれ、配置されていない学校では「早く配置してほしい」という声が多く寄せられました。配置による効果も示されているのですから、急ぎ全校配置すべきと思います。伺います。
◎答弁
教職員事務支援員の配置についての御質問でございますが、この取組は、教員の負担軽減を図るうえで有効なものと考えておりますので、来年度は76校へ拡充し、引き続き、全校配置に向けて取り組んでまいります。
質問⑤
小学校での事務支援員については、2020年度に48校に配置し70校になると
のことです。残り 44 校については、 2021年には確実に全校配置されることを求めておきます。
中学校は事務支援員が 2019年度は 6校配置されていますが、 2020年度は配置が0 です。46校配置されないままとなります。2021年には配置をすべきと思いますが、伺います。
◎答弁
中学校への配置についての御質問でございますが、中学校につきましては、教
員の負担軽減の取組のーつとして、部活動指導員の配置を拡充しているところ
でございますので、教職員事務支援員につきましては、小学校への全校配置を
優先することとし、その後、引き続き中学校への全校配置に向けて取り組んで
まいります。
要望
事務支援員、部活指導員ともに、効果については実証済みなのですから、2021年には、小学校全小学校に配置し、中学校においても、事務支援員、部活指導員の全校配置を要望しておきます。