議会活動報告

予算審査特別委員会で、市立図書館の活用について質問しました。

2021年3月11日

市立図書館の活用について教育次長に、伺います

質問①

私は2020年第4回定例議会において、コロナ禍における図書館開館についていくつか質問をさせていただきました。その中で、市立図書館のうち、川崎、幸、中原図書館には以前から除菌ボックスが設置されており、コロナウイルス感染症対策として利用されているとのことでした。そこで、未設置の図書館への設置を求めたところ、「設置に向けた準備を進めている」とのことでした。除菌ボックスの設置と利用状況について、伺います。

答弁①

図書館の除菌ボックスについての御質問でございますが、この度の新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応といたしまして、これまで除菌ボックスが未設置であった 10か所の図書館・分館・閲覧所への設置を進め、昨年8月には全ての市立図書館への設置を完了したところでございます。各館におきましては、入口近くや貸出カウンター前など、来館者が利用しやすい場所に配置をしており、子どもや子育て中の保護者、高齢者など、幅広い層の方々に御利用をいただいているところでございます。

質問②

10箇所への設置をしていただいたとのことです。ありがとうございます。

昨年から今年にかけて、コロナ禍の下でも工夫して開館の努力をしていただき、今、緊急事態制限下であっても、引き続き開館していただいており、利用者にとっては、心のよりどころとなっています。ですが、一定の利用制限などもあり、利用を控えている方もいるのではないかと思われます。コロナ禍のもとでの図書館の利用者数・貸出冊数について、伺います。

答弁②

利用状況についての御質問でございますが、令和2年度4月から2月までの貸出人数につきましては、約208万人、貸出冊数は約491万冊、となっております。また、前年度同時期の貸出人数につきましては、約258万人、貸出冊数は約595万冊となっております。

質問③

昨年度より利用者数・貸出冊数については、ずいぶん少なくなったとのことですが、秋に行われた読書週間を前にした世論調査の結果では、移動が制限されたもとでも、一人一人の読書の時間は増えているとのことです。

コロナ禍という今までと違う状況の中での図書館の意義について、伺います。

答弁③

皆様の多様な図書館の意義についての御質問でございますが、市立図書館は、市民の読書活動に対応していくため、さまざまな資料や情報の収集、提供を行うなど、市民の学習活動を支援する大切な社会教育施設であるとともに、読書を通じた地域の交流の場でもございます。新型コロナウィルス感染症の影響がある中においても、多くの市民の皆様に御利用いただいておりまして、引き続き、こうした市立図書館としての役割を果たしてまいりたいと存じます。

質問④

図書館に行くには、バス・電車を乗り継いで行かなくてはならない地域にお住いの方、コロナにより移動を制限されている状況の中、月に2回廻ってくる自動車文庫は大変喜ばれています。自動車文庫の現状と拡充について、伺います。

答弁④

自動車文庫についての御質問でございますが、現在、 1台の自動車に、約3,300冊の図書資料を載せ、市内21か所のポイントを巡回しながら、図書館に来館しなくても本の貸出・返却が御利用いただけるサービスとして展開をしておりまして、令和元年度の貸出人数は2,579人、貸出冊数は12,80 8冊でございました。

今後につきましては、図書館ネットワーク機能の強化に向けた、図書等の貸出・返却ポイントの設置や共同書庫の設置の可能性などと合せ、自動車文庫の位置づけや運用につきましても検討をしてまいりたいと存じます。

質問⑤

自動車文庫の位置づけや運用について、今後検討していくとのことです。ぜひ、自動車文庫の増車や巡回ポイント・巡回数などの拡充について、検討していただけるよう要望しておきます。

私はこれまで、返却ボックスの設置の拡充を要望してきました。返却ボックスの利用状況と設置の拡大について、伺います。

答弁⑤

返却ボックスについての御質問でございますが、返却ボックスは、図書資料の好循環等につながる図書館サービスのーつとして、昨年8月のJR鹿島田駅改札前を含め、現在市内6か所に設置しております。

令和元年度の返却実績といたしましては、 JR武蔵中原駅構内30,0 0 2冊、高津市民館5 8,843冊、鷺沼行政サービスコーナー31,758冊、登戸行政サービスコーナー36,428冊、有馬・野川生涯学習支援施設36,47 2冊となっております。

今後につきましても、既存の返却ボックスの利用状況などを精査しながら、図書館ネットワーク機能の強化に向けた、図書等の貸出・返却ポイントの設置や共同書庫の設置の可能性などと合せ、検討を進めてまいりたいと存じます。

要望です。

返却ボックスの設置の拡充については、図書等の貸出・返却ポイントの設置や共同書庫の設置の可能性などと合せ、検討を進めていくとのことです。答弁にもありますように、返却ボックスの返却冊数から見れば、利用者も多いことが推測されます。返却ポイントの設置については、書庫がある子ども文化センターや分館なども含め、さらなる拡充を要望しておきます。