議会活動報告

緑地保全地区の「ナラ枯れ」被害対策について質問しました

2021年6月21日

6月18日、緑地保全地区の「ナラ枯れ」被害対策について、建設緑政局長に、質問しました。

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質問①

ナラ枯れは、ナラやシイ・カシ類の木の幹にカシノナガキクイムシが入り込みナラ菌を機に感染させることで、水を吸い上げる機能が阻害され樹木の一部または全体が枯れてしまう伝染病。ここ数年で被害が急増し、本市においても平2018年に初めて確認されてから被害が拡大しており、2020年10月末時点で、約700本を確認しているとのことです。

被害調査を行っていくとのことでしたが、現時点での確認状況について、伺います。

◎答弁

ナラ枯れについての御質問でございますが、被害状況の調査につきましては、区役所道路公園センターで行っている公園パトロールや、市民活動団体等からの連絡により、状況の把握に努めておりますが、現在までのところ、被害の拡大についての報告は受けておりません。

質問②

冬の期間は、発生がしないとのことですが、夏から秋にかけて、被害が拡大するとのことですので、調査の強化をよろしくお願いします。

ナラ枯れの原因については生活様式の変化により、コナラ・クヌギが炭の材料として使われなくなったこと、高齢化・大木化により、カシノナガキクイムシが繁殖しやすい森林環境になったとのことです。

今、ボランティアの皆さんが、被害を防ぐための活動をしておられますが、大変な作業です。

ディスプレイお願いします。  

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① 被害が広がらないように、ボランティアのみなさんが、汗を流しました。

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② 幹にロープを巻きつけ、隙間に虫が張り付くように、幹に粘着テープを巻き付けていきます。

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③ 木の根っこに隙間があると潜り込んでくるので、隙間なく貼り付けます。

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④ 上は、身長より上の方まで張り付けなくてはならなく、この作業をなん十本も行うのは本当に大変です。

本来であれば、高齢化・大木化する前に、予算をつけて対策をすべきでした。ナラ枯れのみならず、今、山桜のキノコ繁殖による被害も増えて、なん十本も伐採したけれども、予算がなくてとりあえずここまでと聞きました。予算を付けて、高齢化、大木化を防ぐ必要があります。伺います。

◎答弁

樹木の高齢化等についての御質問でございますが、緑地内の高齢化、大木化などにより生育不良や枯死した樹木のうち、住宅に隣接するものや園路沿いのものなど、安全陛への懸念がある樹木を把握し、伐採や萌芽更新等の対応を行っているところでございまして、引き続き必要な対応を進めてまいります。

質問③

ボランティアで自主的に緑地活動をしておられる市民団体からは、景観上重要な樹木の保護、ナラ枯れ対策に関する要望があり、その支援について予算措置が必要ではないかとの私の質問に、市としては、「防除のための資材の支給等の支援を検討している」「危険な枯損木の伐採費用の対応についても、必要な予算の確保に努めていく」とのことでした。対応について、伺います。

◎答弁

保全活動団体への支援等についての御質問でございますが、

これまで、ナラ枯れ対策の活動を実施している団体に対し、ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの穿入防除のためのシートや薬剤の支給を行うとともに、ナラ枯れによる危険な枯損木の伐採等を実施しているところでございます。今後につきましても、団体と連携した取組を進めてまいります。

質問④

ナラ枯れの実態を早急につかみ、対応していくことが必要です。そのためには、専門家の協力が必要と思いますが、伺います。

◎答弁

ナラ枯れ対策についての御質問でございますが、

これまで、神奈川県横浜川崎地区農政事務所が実施する、ナラ枯れの被害や対策についての研修や会議に参加し、専門的知識の習得や他都市の状況の把握に努めているところでございます。今後についても、引き続き、県からの助言、支援を受けながら対策を進めてまいります。

(要望)

ナラ枯れ対策の活動を実施している団体に対し、ナラ枯れの原因どなるカシノナガキクイムシの防除のためのシートや薬剤の支給を行っているとのことですが、お聞きしたところ、それぞれ要望してきた1団体のみとのことです。ナラ枯れを確認した緑地で活動している団体には、申し出れば支給しますという情報を伝えていただくよう要望しておきます。