議会活動報告

日本共産党議員の一般質問の要旨(3)

2021年6月22日

川崎市議会第2回定例会6月議会の一般質問が、6月18日~23日まで行われました。日本共産党議員の質問要旨は以下の通りです。

おおば裕子議員(中原区)

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高校生の居場所づくりについて

大庭議員は、市立川崎高校、高津高校定時制2校での「居場所カフェ」では、コロナ禍の下、カフェで自由に過ごせなくなった生徒への支援としてフードバンクを利用して食糧支援を行っていることをとりあげ、生徒の抱える問題の支援につなぐセーフティーネットの役割を果たしていると評価。他校の「居場所カフェ」事業者選考について質問しました。教育次長は、この事業は生徒との信頼関係の構築が重要で、事業者、スタッフには専門的な知識等が必要なことを考えて選定すると答弁。大庭議員はこの事業の継続と予算の増額を求めました。

女性の雇用確保と支援について

「キャリアサポートかわさき」における女性就職決定者について、過去3年間の正規雇用者数は2割から3割で、あとは非正規雇用となっているが、川崎市男女平等推進計画審議会では「女性のキャリア形成に向けた支援へのニーズが高まっている」としている。大庭議員は、平塚市の就職困難者の給与を補助する「正規雇用促進補助金制度」を紹介し、正規雇用の目標を持ち、市として支援制度の創設を検討すべきと質問。経済労働局長は、キャリアサポートでは女性のキャリアカウンセラーを3名配置し、毎週火曜日に託児サービス付きの女性

専用相談窓口を開設。セミナーやマッチング会を開催し正規雇用につなげる支援をすすめると答弁。

高齢者のエアコン設置について

昨年も取り上げた、熱中症、コロナ対策としての高齢者世帯へのエアコン設置の助成について再度質問。健康福祉局長は、普及率の高い日常生活用品に対する市単独事業の適用は慎重に判断すると冷たい答弁でした。大庭議員は名古屋市で1世帯1回限り7万1千円までの助成をする事業を紹介し、高齢者の命にかかわる問題で、本市でもこの夏からエアコン設置の助成や電気料金の助成をすべきと求めました。その他、高次脳機能障害の支援について、総合自治会館跡地活用について質問しました。

片柳すすむ議員(川崎区)

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ホームレス支援について

片柳議員は、ネットカフェなどから自立支援センターに来る方が多いこと、路上生活の方の多くが過去に自立支援センターを利用し「他の人となじめなかった」などから、利用を敬遠する方が多いことを指摘。新型コロナ拡大防止の点からも、センターの居室の個室化をすすめるよう質問。健康福祉局長は、新型コロナの影響等を踏まえ、今年度、民間アパート8部屋を新たに借り上げ個室の拡充を図ると答弁。片柳議員は、路上生活を抜け出した先に、支援があり安定した生活を送れるという未来が見えることが必要と、支援策を強めるよう要望しました。

大師田島支所の今後のあり方について

生活保護申請の窓口を両支所から区役所に一元化することになれば、区役所への往復でバス代などがかかり、支所で新規に申請する年間800人の生活保護請求の権利が後退しかねないと指摘、一元化をせず窓口を残すべきと質問。市民文化局長は、支所で受理した申請書の川崎区役所への回送や対面の相談を支所で行う場合の運用などを検討すると答弁。片柳議員は憲法25条に示された国民の生存権を後退させないよう、支所に窓口を残すことを求めました。

GIGAスクール端末の利用について

国がすすめる「1人1台」の端末を使ったGIGAスクール構想が小中学校で始まっています。片柳議員は、1年生は鉛筆で字を書くことや筆圧になれることを優先するなど児童の発達段階にあわせた利用すること、目や脳の負担を配慮し「1日1時間まで」などの上限を設定すること、デジタルドリルなどの教材の使用の是非は学校現場が判断することについて質問。教育次長は、発達段階にあわて使うこと、長時間使用しないこと、学校現場の判断を尊重することをそれぞれ答えました。このほか、休日急患診療所と市役所・区役所党庁舎トイレの

非常時の対応について、学校の校則の在り方について質問しました。__