日本共産党川崎市議団が行っている市民アンケートの返信が、8月23日時点で5346通ありました。このうち、416通がWEBでの回答です。今回は働き方に関する声を紹介します。
●20代の本音
「税金が高くて、働いても働いてもお金がない。生きていくことがむずかしく、すでに長生きしたくない。どうにか過ごしやすい町作りをおねがいします。」
●保育士になりたいと思える環境を
「保育士の先生方の最低賃金や待遇を向上していって欲しいです。特に0歳児の育児が心身ともにしんどく、一時保育が利用できていなければ、自らの命を絶っていたかもしれません。保育園の先生方は命の恩人なんです。保育園の増設もありがたいですが、まずは「保育士になりたい」と思える環境がないと、保育士が増えず負担が増し、虐待が増えないか心配です。」
●正規・非正規以外の働き方の枠組みがほしい
「非常勤でも(だからこそ仕事が出来ないとか言われないように)一生懸命働いて、正職員よりもガンバッている人がいます。そういう立場から見ると、正職員とは何だろうと思います。ボーナスを沢山もらい、沢山残業をするのが正職員という働き方なのだとしたら、正職員になるのは体を壊すことになってしまいます。正・非という枠ではない何か新しい枠組みが出来るといいなと思います。真面目に一生懸命働いている人にその労働に見合った対価が支払われ、社会保障もきちんと全ての人にその労働に見合った対価が支払われ、社会保障もきちんと全ての人に受けられる仕組みであって欲しいです。」
●働いている人達の給料が安すぎる
「大学卒業しても初任給が日本は安すぎます。もう少し若い子達に夢を見させて欲しいですね。年金も若い子には大変です。宜しくお願いします。高齢者の介護施設の会社だけが利益を得て、働いている人達の給料が安すぎます。」
●学校の先生にもゆとりをもって仕事を楽しんでもらいたい
「学校の先生がいつまでも帰らず学校に灯りがついていると、とても心配になります。早くご家庭に帰らせてあげてほしいです。仕事量が多すぎると思います。保護者対応も大変かと思います。やってあたりまえではなく、先生方もゆとりをもって仕事を楽しんでいただきたいです」
その他の記述
●長時間労働及びサービス残業の多さから離職し、派遣で働いています
「新型コロナによる景気の減退で真っ先に困窮するのは非正規であり、その雇用を全て安定した雇用または生活できるだけの賃金にするべき。安定した生活の上にこそ子育てが成立して少子化の歯止めにもつながり、賃金の向上が消費につながると思います。」
●外国人が住みたい、働きたい国ランキングでワースト6位の日本
「労働条件の悪さが世界的に有名になっています。安く長く働かせる事で幸福度は下がり、ビジネスの質は低下しています。市政レベルで「川崎市の企業はホワイトで活気がある」と全国に知られるような取り組みを期待します」
●最低賃金は全国一律1500円にしてください
「60代ともなるとなかなか転職の機会がありません。この不況下ですから4時間パート、しかも社会保険不可の所が実に多いのです。今の時給は1070円。手取りで15万ほどになります。持ち家なのでなんとか生活できますが20万ないと正直苦しいです。先日、神奈川県の最低賃金を見て愕然としました。1012円で全国2位。1位は東京で1013円。792円のところもあり平均912円。これでは生活できません。好きでパートで働いているわけではありません。全国一律1500円にして下さい。(中略)うちの会社は社員でも給料が少ないそうです。ローンを払ったり子供の学費を払ったりしたら余裕などありません。あまりにも劣悪な環境下で働いている人が多すぎるように感じます。人手不足もマンネリ化しています。」
●働き方改革に納得がいかない
「働きたい人間が制限を受けるのはおかしい。ブラック企業によるサービス残業は問題だが、長時間労働によって生活してきたものには、ただ賃金が減って時間が増えただけで困っている。新しい分野への挑戦。それによる企業の活性化を国は強調するが、このコロナの状況にあっては仕事などない。未経験でもやる気次第で採用してくれる。そういう会社、企業をどんどん紹介していく、そういう機会をたくさん作ってこそ、働き方改革に意味があるのでは?もっとフレキシブルに対応した施策をお願いしたい。」
「貧富の差がはげしいので様々なことに対する助成を一律に拡充するのではなく、自身の経済力では解決できず困っている人が頼れる市であってほしいです」
不況下にあっても、若者に負担をかけたくない。家計の理由で進学をあきらめたり、就職で妥協したりを強いるのは、社会に責がある。一方には、家庭が裕福で望み通りの将来を期待できる子供達もいる。生来の格差は、教育面では無くしたい。大学教育が全ての進学希望者に開かれるよう、中低所得者の子女に対し充分な額の奨学金制度が拡充されるといいと思う。
川崎市議団は、今、川崎市に対し来年度の予算要望書作りを行っています。コロナ関係の要望も行っています。また、9月議会への質問を準備しているところです。市民アンケートでいただいた要望や意見については、反映させていただきます。