議会活動報告

公園緑地におけるナラ枯れ対策について、質問しました

2022年4月6日

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3月8日予算審査特別委員会において、「公園緑地におけるナラ枯れ対策について」質問しました。

質問①

2021年12月議会において、この間のナラ枯れ被害について質問しました。2020年12月には2年から3年かけて20ヶ所700本 との報告から、2021年8月時点での市内のナラ枯れ発生箇所は、63箇所1869本と急激に増えているとのことでした。対策を質問したところ、住宅に隣接する樹木や園路沿いの被害が生じる危険木200本について今年度中に伐採を行なっていくとのことでした。今年度中に行うとしていた危険木の伐採状況と、かかる費用についても、伺います。

答弁

ナラ枯れの被害対策についての御質問でございますが、公園緑地におけるナラ枯れ被害につきましては、令和3年12月時点で約2,600本の被害を確認しており、ナラ枯れによる倒木等により、被害の生じるおそれがある、住宅に隣接する樹木や園路沿いの樹木について、約290本の伐採等の対応を行ったところでございまして、引き続き、伐採を実施してまいります。今年度のナラ枯れ対策につきましては、公園緑地等における従来の維持管理などの予算の一部で対応しておりましたが、被害の拡大を踏まえ、約5,200万円を予算流用し、対応しているところでございます。

質問②

昨年8月時点の1869本から、12月にはさらに2600本に増えているとのことで、290本の伐採を行ったとのことです。

私は、12月議会で市内全域のナラ枯れの調査を早急に行い、必要な予算をつけて、事故を未然に防ぎ里山・緑地を守るべきと提案しました。市長からは、被害状況の把握に努めるとともに、対策に必要な予算については、森林環境贈与税の活用の検討を進めるなど適切に対応していきたいとの答弁がありました。2021年度補正予算として、ナラ枯れ対策費が計上されています。補正予算の内訳について、伺います。

答弁

ナラ枯れ対策についての御質問でございますが、令和3年度補正予算につきましては、生田緑地、王禅寺ふるさと公園及びこれらの周辺緑地におけるナラ枯れ対策等に必要な費用として、1意6,400万円を計上したものでございまして、その内訳といたしましては、生田緑地及び王禅寺ふるさと公園の樹林整備費用が、約8,300万円、ナラ枯れにより枯死した樹木の伐採等費用が約8,100万円でございます。

質問③

2021年度補正予算として、生田緑地と王禅寺ふるさと公園と周辺緑地でのナラ枯れ対策等に1億6400万円を計上し、2022年度からの取り組みに使うとのことです。

それでは、2022年度公園緑地におけるナラ枯れ対策関係予算について、伺います。

答弁

公園緑地におけるナラ枯れ対策についての御質問でございますが、令和4年度予算につきましては、公園緑地等における従来の維持管理などの予算に加え、公園緑地施設費に約2,200万円を計上したほか、森林環境譲与税を活用して、自然保護対策費に約2,300万円を計上しております。

危険木の伐採に5200万円、ナラ枯れ補正予算として1億6400万円、2022年度予算として、従来の維持管理費以外に4500万円の予算を計上していただいたとのことです。ですが、今年も7月8月には再びカシノナガキクイムシの発生が予想され、ナラ枯れの被害が今後も広がることが懸念されます。調査については、引き続き行い被害状況の把握に努めていただくことを要望しておきます。

質問④

先ほどの答弁では、危険なナラ枯れの木を、290本伐採しているとのことでした。私は、伐採や枝落としをしている現場を見せていただきました。大木になると5人から6人の方が作業にかかり大変な作業です。伐採した木は車に乗せて運んで行ったり、伐採したその場に置かれたりと様々ですが、伐採木の処分について、伺います。また、伐採後の対策についても伺います。

答弁

ナラ枯れの被害対策についての御質問でございますが、伐採した被害木の処理につきましては、樹木の配置や周辺環境に応じて対応しており、搬出処分または現地に存置し、シート掛けや、くん蒸処理等を行っております。また、伐採後の対策といたしましては、公園緑地の特性を踏まえ、現地の植生状況などを勘案し、必要に応じて周辺樹木の萌芽更新や植樹などを検討してまいります。

質問⑤

ナラ枯れ被害の本数が多い公園は、生田緑地697本、早野聖地公園147本、緑ヶ丘霊園72本、40本以上が王禅寺ふるさと公園など8ヶ所と続きます。以前も紹介しましたが、早野聖地公園ではボランティアの皆さんがナラ枯れ対策の伐採をおこなっており、伐採した木を炭焼きにし、その炭を二ヶ領用水に沈めて水質浄化に役立てたり、伐採した樹木を椎茸のほだ木にしたり、枝部分をチップ化し、腐葉土と一緒に再利用、区役所のトイレに置いて消臭剤としても活用されています。すでに、20本の伐採を行いました。ボランティアの皆さんからは、ナラ枯れにより伐採した木を切る「薪割り機」の購入や、使用してすでに24年になる炭焼き窯については、市から補修の材料を支給していただき、2年に一度の補修で、何とか使用していましたが、いよいよ寿命が近づいたようでダメになりそうです。炭焼き窯の更新をしていただけないかとの要望があります。伺います。

答弁

保全活動団体への支援等についての御質問でございますが、これまでもナラ枯れ対策の活動を実施している団体に対し、ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの穿入防除のためのシートや薬剤の支給を行うとともに、併せて相談に応じているところでございます。今後につきましても、団体の活動内容や資機材等の御要望を把握しながら、効果的な支援の在り方を検討してまいりたいと考えております。

要望については検討していただけるとのことです。

よろしくお願いいたします。