2022年6月27日一般質問において、私は、①街路樹(サクラ)の健全度診断について、②カーブミラーについて、③AEDの管理について、④鶴川駅南口アクセスっ道路の整備について、⑤片平地域の生活道路の安全について質問しました。
3問目は、「AEDの管理について」健康福祉局長・ 消防局長に伺いました。
質問①
設置が普及し様々な場所で目にすることが多くなったAED。設置は全国の職場や施設、学校に広がり、市民生活に深く関わってきています。日本救急医療財団の「全国AEDマップによれば、全国に約34万個設置されているとのことです。本市のAED の設置箇所数と使用状況について、伺います。
◎答弁
AEDについての御質問でございますが、庁舎や学校、福祉施設等をはじめとした本市施設におきましては、本年4月1日時点で計662台のAEDを設置しておりまして、平成29年度から令和3年度までの5年間で、計17回の使用実績がございました。
質問②
愛知県犬山市で2020年7月に、救急救命士が救急車のAEDで電気ショックを4回行なった後、続けようとしたが、バッテリー切れで5回目はできなかった。予備バッテリーも充電できていなかったという事態が起き、「ここぞという時にAEDが動かず」という報道がありました。私が調べたところ、全国的にはすでに10年前にこういう事例があったことがわかりました。ある商業施設で店員がAEDを使おうとしたところ、バッテリー切れだったとのことで、設置者に聞いたところ、「点検をしていなかった」ことが分かりました。総務省が北海道・群馬・山梨・長野の管理状況を調べたところ、217箇所で、8割以上で問題が見つかったことから、厚労省が適正な管理を求め、指示していたとのことです。厚生労働省によれば、AEDの管理は設置者に委ねられているとのことで各施設のAEDは、バッテリーが切れるとメーカーから新しいバッテリーを取り寄せる仕組みになっているとのことです。本市のAEDの日常点検、バッテリー切れ、正常に使用できるのかなど、管理状況について伺います。
◎答弁
AEDの管理状況についての御質問でございますが、本市の各施設におきましては、 AEDの点検担当者を設置するとともに、日常点検の実施や、 AED本体の耐用期間及び消耗品の使用期限等の確認に関して、各所管部署に年2回通知しており、適切な管理体制の維持に努めております。
また、健康福祉局による全庁を一括したリース契約を推進することにより、バッテリー等の消耗品が使用期限を迎える前に定期交換を行うほか、機器の状態を自動的にチェックするセルフテスト機能や、遠隔監視により異常時にメールで通知する機能を搭載する機器を導入するなど、安全陛を高める仕様に統・ーすることで、管理体制の更なる強化を図っているところでございます。
このような取組のもと、現在まで本市におきましては、バッテリー切れなどにより正常に使用できなかった等の事例はございませんが、引き続きAEDの適正管理に努めてまいりたいと存じます。
消防局長に伺います。
質問③
今年1月には、東京消防庁の救急隊がバッテリーを装着せずに出動、2月にも千葉県成田市で心肺停止状態の女性に救命措置を行う際、バッテリー切れでした。成田市の件を受けて総務省消防庁は、2月に全国の消防に「AEDの点検徹底を求める文書」を出したとのことです。文書の内容と対応について、伺います。
◎答弁
AEDについての御質問でございますが、国から発出されました文書につきましては、令和4年2月9日付けで消防庁救急企画室からの事務連絡でございまして、内容といたしましては、救急業務に使用する資器材全般について、適正な管理の徹底を求めるものでございます。特にAEDにつきましては、他都市において使用時のバッテリー切れ等の事案が発生したことを受けまして、本体、バッテリー、ケーブル等の具体的な点検事項が示されているものでございます。
また、本市の対応につきましては、国からの文書を受け、令和4年2月21日付けで各消防署へ事務連絡により周知するとともに、新たな職員が救急隊へ配属される年度初めにも、資器材の管理を含む適正な救急活動の実施について、更に通知したところでございます。
なお、本市の救急車に搭載しておりますAEDにつきましては、毎朝の交代時に点検を行うことに加え、不測の事態に備えるために、予備バッテリーを準備し対応しているところでございます。
引き続き、市民の安全・安心の確保に向けて救急資器材の適正な管理に取り組んでまいります。
質問④
本市には現在662台のAEDが設置されており、施設や消防署、救急車においては、AEDに関する管理は徹底していること、また、5年で17回の使用実績がありましたが特に問題はなかったとのことです。
次に市民救命士制度について、、伺います。
緊急時に、救急隊が到着する前にも広く市民の協力を得て、救命処置を行うことは今日、とても大事になってきています。市民救命士の制度についてもそうした中で生まれたものと思いますが、市民への理解、周知において講習会など行なっている状況や、市民救命士数の過去5年間の推移について伺います。
◎答弁
市民救命士についての御質問でございますが、市民救命士養成講習につきましては、市民の皆様に、救急隊到着前にいち早く救命処置を行っていただくため、平成6年から実施しているところでございまして、過去5年間の受講者の推移につきましては、平成29年度は5,9 32人、平成30年度は7,258人、令和元年度は6,0 35人、令和2年度は2,749人、令和3年度は3,55 1人となっております。引き続き、市民救命士の養成に向けた取り組みを推進してまいります。