第4回川崎市議会定例会、健康福祉分科会審査会が、9月26日と29日に行われました。
私は、高齢者へのワクチン接種(肺炎球菌ワクチン接種、帯状疱疹ワクチン)について、生活保護費について、救急活動費について、消防団員貸与被服費について、消防団施設整備事業費について質問しました。
高齢者へのワクチン接種について質問しました。
質問 ①
はじめに肺炎球菌ワクチンについてですが、肺炎は、がん、心臓病、脳卒中に次いで日本人の死亡原因の第3位。肺炎で亡くなる方の95%が65歳以上です。高齢になるとちょっとしたきっかけで肺炎を起こしやすくなり、急激に症状が進むこともあります。 65歳以上の方にとってけっして軽視できない疾患です。
私は 2007年より肺炎球菌ワクチン接種の公費負担を求めていました。その後予防接種法改正により公費負担が行われていますが、これまでの経過について、伺います。
◎答弁
高齢者の肺炎球菌ワクチン予防接種に係る経過についての御質問でございます
が、高齢者の肺炎球菌ワクチンにつきましては、平成26年度の予防接種法施行
令の一部改正により、同年10月1日から定期予防接種の対象疾病として追加されました。 65歳以上の方を対象に当該年度内に65歳、 70歳、75歳といった5歳きざみの年齢になる方に対して1回に限り接種の対象としているところでございます。また、平成31年3月に、国による接種率向上のための取り組みとして、令和5年度まで5年間延長されたことから、同様の対応を行っております。
質問②
公費負担となってからのワクチン接種を受けた方の人数の推移について、伺い
ます。予防接種法改正により、今回は20 19年度から 2023年度までの 5年間が実施期間とのことです。 2024年度以降も、引き続きの助成を行うべきと思いますが、見解と対応を、伺います
◎答弁
接種人数等についての御質問でございますが、高齢者の肺炎球菌ワクチンの接
種の推移につきましては、平成31年度8,544件、令和2年度 10,446件、令和3
年度 8,811件となっております。令和6年度以降につきましては、国の動向を注視し対応してまいりたいと存じます。
質問③
肺炎球菌ワクチン接種について、 2021年度から過去3年間の予算額と決算額
について、伺います。また、予算額と決算額に差額が生じた理由について、伺います。
◎答弁
過去3年間の予算額等についての御質問でございますがワクチン接種に係る予
算等の推移につきましては、平成31年度の当初予算額 6,598万6千円、決算
額3,858万1千円、令和2年度の当初予算額7,347万5千円、決算額 5,158万7
千円、令和3年度の当初予算額 6,643万2千円決算額3,973万9千円となっております。また、差額が生じた理由といたしましては、予算額は、直近5年間程度の平均接種率を基に算出しておりますが、積極的に接種を希望する方については当初5年間に接種を済ませていることが、その後の接種率が上がらない主な要因と考えております。なお、令和2年度につきましては新型コロナウィルス感染症のワクチン接種の開始前であったこともあり、肺炎予防の観点から接種率が一時的に高まったものと推測しております。
質問④
肺炎球菌ワクチンの接種については、 65歳以上の方で5年ごとの対象者に
郵送で送られているとのことですが、接種率が 18%から 20%とのことです。
郵送のみの通知では、見逃してしまうことがあり一度見落とすと5年間は公費
での接種はできません。接種率を上げるためには、広報など周知が必要と思いますが、伺います。
◎答弁
接種率向上のための周知についての御質問でございますが、高齢者の肺炎球菌
ワクチンの周知については、国からは積極的な勧奨が求められているものでは
ありませんが、本市においては当該年度に対象となる方全員に対して、接種の
必要陛や仕組みを記した個別通知の送付のほか、市政だよりへの掲載、市医師
会のご協力による勧奨などを行っているところでございます。今後につきまし
ても、引き続き様々な形で周知に努めてまいります。
質問⑤
接種費用は、2024年からこれまで、公費負担は毎年変更するとのことですが、自己負担は変わらず4500円です。江戸川区では、期間を設けていますが、
自己負担 1500円で接種できます。本市の窓口負担4,500円は神奈川県でも
一番多い金額となっています。本市でも助成額を増やし窓口負担の引き下げを
行うべきではないでしょうか、伺います。
◎答弁
接種費用についての御質問でございますが、本市においては、接種についての
努力義務のあるA類疾病については、自己負担額を無償としております。高齢
者の肺炎球菌ワクチンなどのように努力義務のないワクチンにおいては、ワク
チン代相当額についてのみ自己負担をいただくこととしております。
要望です。
ワクチン接種については、効果はすでに明らかであるにも関わらず接種率は18%から20%です。助成額を増やし、周知に努めていただくことを要望いたし
ます。